健康や美容の効果が期待できる岩盤浴。
でも、むやみやたらにやればいいわけではありません。

無理な利用は体調に影響を与えたり、施設の方や他の利用客に迷惑をかけることにもなります。
このページで挙げてる注意点のほか、施設で案内される注意事項などもしっかり守って安全な利用を心がけましょう。

水分補給の用意はしっかりと

岩盤浴ではたくさんの汗をかきます。
脱水症状にならないためにも水分補給は必須です。

喉は渇いていないと思っても、意外とからだの中の水分は失われているもの。
言い換えれば、喉が渇いてしまわないうちに水分は摂っておいた方がよいのです。

500ml程度の水は用意して、こまめに補給するようにしましょう。

長時間の滞在には注意

サウナと比べると、高温ではないため長居もしやすい岩盤浴。
せっかくいい感じで汗が出ているときに、休憩をとるのも億劫なものです。

でも、あまり長い時間高温多湿の中にいるのはからだによくありません。
岩盤浴は15分~20分くらい入浴したら、休憩をとるのが一般的と言われています。

定期的に汗腺を休めさせることや、水分補給を摂ることも大切です。

何度も岩盤浴を経験して汗腺機能が高まっている人なら長めの入浴も大丈夫といわれていますが、自分の体調と相談しつつ無理をしないようにしましょう。

通い過ぎはよくない

岩盤浴は発汗作用が強いため、毎日というのはやりすぎ。

通常は、週に1~2回程度。
多くても3回くらいが適切と言われています。
それ以上に何度も通うのであれば、1回あたりの入浴時間を減らすなどの調整をした方が良いでしょう。

度が過ぎると汗腺疲労を起こしてしまいます。
かえって汗の出が悪くなってしまうこともあるので、しっかりと汗腺を休ませてあげましょう。

極端な高血圧や心臓病の人は控える

高血圧の人でも、普段から41度以上の高温のお風呂に入っている人であれば、基本的には入浴可能です。

しかし、岩盤浴は少なからず血圧に影響を与えます。
収縮期の血圧が200近いような人は避けた方が無難です。

また、心臓病や脳梗塞など、血圧の変動を受けやすい基礎疾患を持っている人も避けた方が良いでしょう。

健康法でもある岩盤浴で、健康を悪化させては元も子もありませんよね。

お酒を飲んだ後には入らない

水分補給は大事ですが、だからと言って岩盤浴前の飲酒はNGです。

アルコールには血管を収縮させる働きがあるため、入浴による体温の変化との相乗効果によって、急激な血圧の変動や脳血流を引き起こす可能性があります。

また、アルコールを摂ると尿量が増えます。
体液の量が減った上に、さらに汗をかいて体内の水分が出ていきますから、急激な脱水症状なる危険性もあります。

岩盤浴に限らず、サウナやお風呂でも飲酒後の入浴が禁止されていますよね。

妊娠中は避けた方が無難

使われている鉱石の種類によっては微量の放射線を出しているものもあります。
この放射線が胎児に与える影響はしっかりと調査されていないため、避けた方が無難といわれています。

また、妊娠中は脱水症状を起こしやすかったり、免疫力低下による感染症のリスクもあります。

まだ妊娠に気付いていないような初期に岩盤浴へ行ったくらいで大きな影響が出るとは考えづらいですが、妊娠中の岩盤浴は避けた方がよいでしょう。

何かあってからでは遅いこともあり、妊婦の利用はできない施設もあります。

小さな子どもの利用は控える

最近の子どもは冷暖房の効いた環境で過ごすことが多いため、うまく汗をかくことができない傾向にあります。
そのため、熱中症にかかりやすかったりもします。

汗をかかせて汗腺を鍛えることに岩盤浴は効果的であるため、子どもが利用することのメリットもあると言われていますが、これはある程度大きくなってからの話。

小さな子どもは皮膚がまだ薄いため、低温やけどを起こしてしまう可能性があります。
また、脱水症状などにかからないよう、大人がしっかりと体調の管理をすることも必要です。
そういったことから、小さな子どもの利用は避けた方が無難です。

施設にもよりますが、小学生以下は利用できないところも多くあります。

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