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2023年の年の瀬も迫る11月の末、書店に足を運んだ際に新発売コミックコーナーで見つけたタイトル。

『サウナウォーズ』

明らかにサウナが関連しそうな名前が付けられていたので興味を持ちました。

サウナウォーズは小学館が発行する書籍で、背表紙の上の方には「corocoro comic special」の記載。
後で調べてみたところ、週刊コロコロコミックに掲載されているタイトルとのことです。

2023年11月28日に第1巻が発売されました。

コロコロコミック(以下、コロコロと表記)といえば、現在30代後半にさしかかっている筆者としては、主に男子小学生を対象としたマンガ雑誌の認識です。
筆者が小学生当時掲載されていた代表的なタイトルといえば「ドラえもん(大長編)」。
その他にも、ポケモンやミニ四駆、ハイパーヨーヨーなど、テレビゲームやホビー系玩具を扱ったタイトルも数多く掲載されていました。
筆者自身、小学生の頃に月刊コロコロコミックを毎月購入し、楽しく読んでいました。

※サウナウォーズが掲載されている週刊コロコロコミックは、コロコロの公式サイトである「コロコロオンライン」内に2022年3月15日より創設された無料の漫画サイトです。

そんな、いかにも子ども向けのマンガ雑誌であったコロコロ。
近年は、かつてコロコロを読んでいた大人をターゲットにした「コロコロアニキ」を創刊(のちに週刊コロコロコミックに移行)したりもしていたようですが、筆者としては「コロコロ=小学生向け」のイメージが強く、そこにサウナを扱ったタイトルが登場していることは意外でした。

サウナといえば、一昔前までは「おじさんが楽しむもの」というイメージが強かったものです。
近年のサウナブームにより女性や若い世代の利用者からの注目度も高まり、老若男女問わず楽しめるものとして認知されてきた感はありますが、それでもそこに「子ども」が含まれているのかというと微妙なところ。
サウナの発祥国といわれるフィンランドでは小さな子どもからサウナに入っているとも聞きますが、日本の小学生がサウナを楽しんでいるイメージは少なくとも筆者にはありませんでした。

いったいコロコロはどんなサウナマンガを登場させたのでしょうか?
コロコロに掲載されたサウナマンガの書籍版ということで、サウナウォーズがどんな内容なのか更に気になったので、購入して読んでみました。

これまでのサウナマンガとは異なる「サウナウォーズ」

サウナウォーズ第1巻を購入し、一通り内容に目を通した筆者の感想を一言で言うと以下になります。

コロコロのタイトルらしいマンガ

あくまでも筆者の主観になりますが、サウナウォーズには男子小学生向けのマンガによくみられる要素が盛りだくさんでした。

子どもウケしそうなコミカルな絵柄。
主人公が悪の組織(と思われる団体)と戦うストーリー。
現実的にはあり得ない、とんでも展開や理論が満載。

ネタバレになるので詳しく紹介はしませんが、サウナウォーズの1巻では主人公がサウナに現れた謎の悪の組織と戦う様子が描かれています。
このサウナウォーズは、サウナを戦いの舞台とし、わかりやすい悪者が登場し、とんでも理論による危機脱出が図られます。
サウナを舞台としてはいるものの、どちらかといえばバトル・アクションマンガ要素が強い印象です。
ストーリーとしては小学生くらいの子どもが盛り上がりそうな内容だと思いました。

昨今のサウナブームもあってサウナを扱うマンガは増えていますが、サウナウォーズのような展開はこれまでのサウナマンガにはなかったものではないでしょうか。

サウナマンガといえば「登場人物がサウナに入ることで癒される」様子が描かれることが多く、悪の組織との戦いとは無縁。
また、世界観が現実よりのため、非科学的な物語展開になることは珍しいかと思います。
こういった物語は、大人には魅力的な内容ですが、子どもが読んで楽しいかというと難しいところかもしれません。

そういう意味で、サウナウォーズはこれまでのサウナマンガのセオリーを無視し、子どもウケに特化したタイトルといえそうです。
他のサウナマンガとは異なるテイストを楽しみたい方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、サウナウォーズの作者は「おれは男だ!くにおくん」や「ポケットモンスター」をコロコロで連載していた穴久保幸作先生。
※さらにサウナウォーズの主人公が穴久保先生となっています。
筆者と同じ世代のかつてのコロコロ読者なら、見覚えのある画風に懐かしさを覚えるのではないかと思います。