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岩盤浴はスーパー銭湯などの温浴施設の中に設けられていることが多くなっています。
そのため、岩盤浴とお風呂をワンセットで楽しむことも少なくないでしょう。

岩盤浴と一緒にお風呂も楽しんでいるうちに、お風呂についての興味も持ち始めた方もいるのではないでしょうか。

スーパー銭湯には天然温泉をウリにしている店舗も少なくありません。

温泉には様々な効果・効能があるといわれています。
細かいことを気にせずに温泉を利用しても一定の効果は得られそうですが、せっかくならより効果的に享受したいところです。

そこで今回は、「温泉」の効果・効能・入り方についての知識が得られる書籍を紹介します。

医者が教える最強の温泉習慣

紹介する書籍は『医者が教える最強の温泉習慣 /扶桑社/一石英一郎』。

タイトルに「医者が教える」とあるように、著者は医学博士であり大学病院教授も務めておられる内科医の先生です。
また、温泉入浴指導員の資格も保有されているとのこと。

つまり、医学はもちろんのこと、温泉にも精通したお医者さんによって書かれた本なのです。

温泉に入ることで得られる健康やメンタル面への効果、効果的な温泉の入り方、泉質ごとの効果などが中心に取り上げられています。
また、各温泉地の効果・効能をもとにした歴史的なエピソードなども時折入れ込まれており、医学的な温泉の効果以外にも、トリビア的な知識も結果的に得られる印象です。

ちなみに筆者が本書の中で特に注目したのが、代表的な泉質と効果効能が紹介されてることです。

温泉には効果・効能についての案内が掲示されていたりするものですが、詳しく案内を読んだことはありませんでした。
とくに浴場の中に効果・効能の案内がある場合は、案内を読むよりも温泉に浸かることの方に気が向いてしまいがち。
ちなみに筆者は目が悪いので、浴場内の掲示はそもそも読み辛かったりします。

そんなこんなで温泉の効果効能についてはスルーしていたのですが、「医者が教える最強の温泉習慣」によってそのあたりの情報を得ることとなりました。

例えば、日本で一番メジャーな「単純泉」は、私たちに不足しがちな微量のミネラルを補い、疲労回復や健康増進につながるそうです。
美容に効果的といわれる炭酸水素塩泉は「美人の湯」、火傷などの怪我の治癒を早める効果があるとされる硫酸塩泉は「傷の湯」などと呼ばれる温泉に多いとのこと。

なるほど、なるほど。
今度、温泉に入ったときには、その温泉の泉質や効果効能をしっかりチェックしてみようと思いました。

温泉だけじゃない!

タイトルに「温泉」とありますが、温泉に特化した内容ばかりが書かれているわけではありません。

もちろん温泉に関する内容は多いのですが、全体的には「温浴」についての知識が多く得られる印象です。

例えば、「朝風呂と夜風呂のメリット・デメリット」「入浴と食事の時間の関係」「運動と温浴の関係」などにも触れられており、普段のお風呂との関わり方を考える場合にも参考になる内容が多くありました。

また、サウナや水風呂を取り上げた内容も。
温泉事故は急激な体温の変化によって起こるものが多いため、適切なサウナの入り方についても触れられています。

近年はサウナがブームとなっており、サウナを利用し始めたばかりの人も少なくないでしょう。
我流のサウナ入浴は実は危険な入り方である可能性もありえるので、正しい知識を得ておく方がよいかもしれませんね。

温泉だけでなく、お風呂やサウナについて興味のある方が読んでも損はないと思います。
知識を付けて、岩盤浴やお風呂、サウナをより効果的に利用したいですね。