スタッフ不在のロウリュウ?

サウナの炉に水をかけて熱い蒸気を室内に発生させることで体感温度を上げる温浴方法「ロウリュウ」
ロウリュウの発祥はフィンランドといわれ、日本ではサウナや岩盤浴施設のイベントとして行われることが多いです。

スーパー銭湯などでもロウリュウイベントを開催する店舗が増えているので、ロウリュウの体験経験がある人も少なくないでしょう。

日本で行われるロウリュウは以下のようなスタイルのものが多いです。

1.開催事項になるとイベントを担当するスタッフが入室
2.スタッフが説明や注意事項の参加者へ伝える
3.スタッフがサウナ炉にアロマ水をかける
4.スタッフが団扇で室内を扇いで発生した蒸気を全体に行き渡らせる
5.スタッフが団扇で各参加者を扇いで熱い空気を浴びせていく
※団扇ではなくタオルが使われることもあります。

熱い蒸気が漂う室内の空気をスタッフさんが団扇で扇ぐことで、参加者は通常のサウナ室よりも熱さを感じることができ、より発汗が促されるわけです。
たくさん汗をかきたい人とっては嬉しいイベントですよね。

そんなロウリュウですが、近年では先に紹介したスタイル以外で行われるものも増えつつあります。

どんなスタイルなのかというと・・・

機械仕掛けで行われるスタッフ不在の全自動(オート)のロウリュウです。

全自動(オート)ロウリュウってどんなもの?

近年、新オープンやリニューアルされた店舗を中心に見られるのが全自動ロウリュウ(オートロウリュウ)です。
※ロウリュウイベントの名称は各店舗によって異なります。

全自動ロウリュウでは、「炉にアロマ水を入れる」「室内を団扇であおぐ」「参加者を団扇であおぐ」といった通常のロウリュウイベントでスタッフさんが行う行為は、すべて機械が自動的に行うようになっています。

サウナ炉の上部や中に管が備え付けられ、イベント開始時刻になると管からアロマ水を噴出。
炉にかかった水は蒸発し、熱い蒸気となって室内を漂います。

室内の天井に室内に風を起こす送風機のようなものが備え付けられ、蒸気が漂ったら送風開始。
室内の空気を循環させ、全体に熱さを行き渡らせます。

また、循環する風は室内にいる参加者にも当たるため、参加者は熱い空気を浴びせられることになります。

そのほか、テレビモニターが付けられている場合は、ロウリュウ用の映像を流されることも多いです。
ロウリュウイベントの説明や注意事項を映像で流すことで参加者に伝えることに使われたり、映像やBGMがイベントの演出の一部となっています。

店舗の設備によって詳細は異なりますが、サウナ室に様々な機械を仕込むことで、人の手を介することなくロウリュウイベントが行われるのです。

全自動ロウリュウ3つのポイント

最後に、全自動で行われるロウリュウイベントの良さを3つ紹介します。

定期開催されやすく回数も多い

全自動ロウリュウは、定期的に開催されやすい傾向にあります。

スタッフさんが担当するロウリュウの場合、店舗はイベント用の人員確保が必要です。
スタッフさんによるロウリュウは開催回数が少なかったり、不定期開催とされていることも珍しくありません。
開催はスタッフさんが多い時間帯や、土日限定であったりと、開催の時間帯が限定されていることもあります。

全自動ロウリュウは、機械によって自動でイベントが進められるため、イベント専用にスタッフを確保する必要がありません。
そのため、スタッフによるロウリュウと比べて定期開催がしやすいのです。

また、開催回数が多いことも特徴です。
営業時間中の2時間おき、3時間おきといった等間隔のスケジュールで実施し、1日に5回以上開催されていることも珍しくありません。

全自動ロウリュウの開催店舗は定期的かつ開催数が多いため、ロウリュウを体験できる確率が高いのです。

安定したサービス

全自動ロウリュウは機械によって行われるため、イベントごとのサービスに差が出にくいです。

スタッフさんによるロウリュウの場合、担当する人の技量によってマチマチといったことがあり得ます。
例えば、担当するスタッフさんが不慣れだとイベントの進行がぎこちなかったり、担当するスタッフさんが非力だと団扇であおがれたときに浴びせられる風の勢いが弱かったりします。

でも、機械がスタッフさんの役割を担っていれば、このような差はありません。
映像によって進行されれば毎回同じように進みますし、機械が室内の風を循環させるのであれば参加者を扇ぐ風の強さは人に比べれば一定です。

このように、人間が行うと多少なりとも差が出てしまうことが、機械仕掛けなら一定になります。
全自動ロウリュウはどの時間帯のイベントに参加しても安定したサービスを受けられるのです。

まぁ、機械の調子によっては差が出ることはあり得るかもしれませんが(笑)。

気を遣うことが少なく発汗に集中できる

全自動ロウリュウは機械が行うため、気を遣うことが少なくなります。

スタッフによるロウリュウは、人が進行するイベントのため参加者が気を遣ってしまうことも少なくありません。

店舗によっては、イベント中にスタッフさんが参加者に話しかけたり、掛け声や合いの手を求めるなど、「参加者協力型」のテイストにしている場合があります。
そのようなスタイルのイベントは、ワイワイ盛り上がることが苦手な人にとっては好ましくないもの。
しかし、イベントをしらけさせてはスタッフさんや他の参加者に悪いですから、嫌々でも協力せざるを得ません。

また、スタッフさんは熱い空間の中で大きな団扇を使って参加者を扇ぐという大変な作業を行うため、参加者よりもかなりの体力を消費します。
辛そうに団扇を振るスタッフさんや、扇ぎ終わった後にぐったりしているスタッフさんを見ると、「大丈夫かな?」と心配になることも。

しかし、全自動ロウリュウでは、進行の中で参加者が話しかけられたり、掛け声や合いの手を求められることを見たことがありません。
また、扇ぎ疲れたスタッフさんもいません。

全自動ロウリュウは気を遣うケースが少なく、発汗に集中できるのです。