近年、サウナ施設やスーパー銭湯を中心に開催が増えつつあるイベント、アトラクションがあります。

それは「ロウリュウ」「アウフグース」
サウナ室の熱炉に水やアロマ水をかけて熱い蒸気を発生させ、体感温度が上がった室内で「熱波」と呼ばれる熱い空気の風を浴びる温浴です。

このイベントで重要な役割を担っているのが「熱波師」
熱波師はイベント中にタオルやうちわを使って熱波を発生させます。
また、単に熱波を起こすだけでなく、イベントの仕切り役となっている場合も多いです。

熱波師は店舗のスタッフが業務の1つとしてその役割を担う場合がほとんどです。
ただ、一部にはフリーでプロ活動されている熱波師も存在しています。

そんな熱波師にスポットを当てた書籍があるのをご存じですか?

その書籍とは『熱波師の仕事の流儀』です。

8人の熱波関係者の取材から見えてくるものとは

『熱波師の仕事の流儀』はタイトル通り熱波師に焦点を当てた書籍です。
著者はサウナに関する執筆やイベント主催、メディア出演などの活動を行っているサウナーヨモギダ氏です。

この本では7人の熱波師と1人の温浴コンサルタントの計8人のサウナ業界に関わる方への取材をもとに、各章に1人ずつ取り上げる形で構成されています。
熱波師になったきっかけ、こだわり、技術といった熱波師としての活動に関することはもちろん、中にはコロナ禍で受けた影響やマネタイズといったことにも触れられているところも。
ざっと目を通していくと、熱波師業界の一端を窺い知ることができます。

また、巻末付近では「考察」として、サウナ業界や熱波師の今後についての著者の見解も記されています。

サウナの世界の中でもニッチなジャンルである熱波師。
そんなニッチなところで1冊の本になるの?と思うところですが、しっかりと熱波師を軸とした内容となっていました。

サウナに関する書籍は近年いくつも出版されていますが、熱波師というニッチな部分に焦点を当てていることで、今までにない視点からサウナ業界を知ることができる1冊となっています。

ロウリュウ・アウフグースの裏側がわかる一冊

ロウリュウやアウフグースのイベントを開催する店舗は増えてきています。
そのため、熱波師という名前は知らなくても、イベントでタオルやうちわを仰ぐ役割の人がいることはご存じの方は少なくないでしょう。

しかし、普段私たちが認識する熱波師の方の姿は、イベントの参加者の立場から見ているもの。
熱波師の方がイベントを行うにあたって、その裏でどのような取り組みを行っているのかは知る由もありません。

もちろん、参加者の立場からすれば、イベントで受けられるサービスがすべてであり、裏側の事情は関係ないといってしまえばそこまでです。
熱波師の技術、苦労、経歴など全く知らなくてもイベントは楽しめます。

ただ、何事においても違った視点からの情報を入れることで、より深くその物事を知ることができるもの。
熱波師という役割についての理解を深めることで、ロウリュウ、アウフグースをより楽しく味わうことができるようになるのではないかと思います。

この本を読んで、サウナ、ロウリュウ、アウフグースに関する見識を深めてみてはどうでしょうか?