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ある日、書店の検索サイトで「サウナ」とキーワード入力して調べていたところ、その中に絵本がヒットしました。
その絵本が気になったので書店へ足を運んだところ、確かに「サウナ」という言葉がタイトルに入った絵本がありました。

それが『せいろサウナ ぽかぽかや』という作品です。

『せいろサウナ ぽかぽかや』は、肉まんやシュウマイなどの点心料理を擬人化したキャラクターたちが、蒸し器である「せいろ」の中に次々と集まってくるという内容です。
せいろをサウナに見立て、擬人化された点心たちがサウナに入っているという設定で物語が展開します。

初版年月日が2025年10月05日のため、最近登場した書籍です。

この本を見つけたときに私がまず思ったのは、「絵本でもサウナを扱っているのか!」ということ。
昨今のサウナブームの影響力の大きさを感じました。

少し前までは、サウナといえば「おじさんが入るもの」という印象が強かったと思います。
最近では、老若男女問わず広く楽しまれるようになってきましたが、安全面や健康面への配慮から低年齢の子どものサウナ利用には制限を設けている温浴施設は珍しくありません。

絵本を読むのは主に幼稚園くらいまでの年齢の子どもたち。
サウナの本場であるフィンランドでは0歳児からサウナに入る習慣があると聞きますが、少なくとも日本ではまだそこまでの位置づけには至っていません。
そうした現状を考えると、サウナとは無縁ともいえる年齢層を主な対象とする絵本で、サウナを題材にしているのは特徴的だと感じました。

絵本の内容自体は、サウナそのものの詳しい説明というよりは、せいろにサウナという視点を重ねたものと言えるでしょう。
点心料理やせいろという道具に対して子供たちが親しみを持てるようにすることも、絵本としての目的の一つなのかもしれません。
とはいえ、せいろ自体も私たちの普段の生活の中でそこまで馴染みのある道具ではない気がするので、その点でもユニークなテーマの絵本だと思いました。

絵本なのでイラストも描かれており、少々顔立ちが濃いめのインパクトのあるデザインのキャラクターが登場します。

サウナ好きである筆者はサウナに関する書籍をよく買います。
ただ、「絵本」ということを考えると購入はどうしようか迷ったところなのですが、ちょうど絵本を読む年齢の子どもがいることが後押しとなり、試しにこの本を購入してみました。

子どもは興味を持って読んでくれたので、絵本としてよくできた作品なのだと思います。

たとえ「サウナ」というワードが気になっても、小さな子どもがいなかったら、この絵本を手に取ることはなかったかもしれません。
たまたま絵本を読む年齢の子供がいたという状況が、私にこのサウナに関する絵本との出会いをもたらすかたちとなり、そういう意味では貴重な巡り合わせがあったと感じます。

ということで、『せいろサウナ ぽかぽかや』について取り上げてみました。
興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。