岩盤浴で重要な要素となるのが「遠赤外線」。
熱せられた石の発生する遠赤外線の効果によって人の体を温め、代謝をよくします。

でも、そもそも遠赤外線って何なのでしょうか?

遠赤外線とは

遠赤外線とは赤外線の一種で、私たち人間の体に吸収される光のエネルギーです。

赤外線とは、私たちの目に見える光である可視光線よりも波長が長く、人間の目に見ない光。
赤外線の1つである遠赤外線も当然、人の目には見えません。

その赤外線は波長によって「近赤外線」と「遠赤外線」の2種類に区分され、波長0.76~4ミクロンのものが近赤外線、波長4~1000ミクロンのものが遠赤外線です。
(2種類以上に区分けする場合もあります。)

人の体も含め有機化合物が吸収するエネルギーのほとんどは、6~14ミクロンの波長帯のものです。
つまり人の体が吸収する光のエネルギーが遠赤外線にあたるのです。

岩盤浴における遠赤外線

岩盤浴は遠赤外線の効果を利用した健康法です。
この遠赤外線には、体を温める効果があるのです。

人の体に吸収された遠赤外線は、体の中の分子を共鳴させて振動運動(共鳴振動)を起こします。
この振動運動が起こると体内の熱エネルギーが高まり(自己発熱)、体が温まります。
体が温まってくると、各器官の動きも活発になり、血行もよくなります。

このようにして体温が上がり発汗が促され、代謝の促進につながっていくのです。

また、遠赤外線は浸透力が強く体の奥深くまで入り込むため、体の芯から温まります。
そのため、40℃ほどの比較的低温の設定でそこまでの暑さを感じていなくても、十分な汗をかくことができるのです。

ちなみに、6~14ミクロンの遠赤外線は生体によい影響を与えることから「育成光線」と呼ぶこともあります。