岩盤浴で使われる石は遠赤外線のほかに、マイナスイオンも発生させます。
岩盤浴以外でもマイナスイオンという言葉はよく聞きますよね。

イメージとして体に良さそうな印象がありますが、マイナスイオンっていったい何なのでしょう?

マイナスイオンとは

イオンとは電荷を帯びた原子のことです。
イオンの中で、プラスの電荷を帯びているものがプラスイオン、マイナスの電荷を帯びているものがマイナスイオンとよばれています。

イオンは目には見えませんが大気中にも無数に存在し、私たちの周りにも漂っています。
また、私たち人間はイオンを体内に摂取しています。

体内に取り込まれたマイナスイオンは、体内の酸化物をアルカリ性に中和して、細胞が酸素や栄養素を吸収しやすくします。
これにより、マイナスイオンは細胞を活性化させる効果があると言われています。

岩盤浴におけるマイナスイオン

岩盤浴ではマイナスイオンの「界面活性作用」と「抗酸化作用」が効果を発揮していると言われています。

岩盤浴でかけるのがサラサラの汗。
汗がサラサラになる1つの要因が、界面活性作用によるものです。
界面活性作用は水の粒を小さくする性質で、水が大粒になるのを防ぎます。
粒の小さな汗になることが、サラサラの汗になることに一役買っているのです。

抗酸化作用は、酸化を防ぐものです。
岩盤浴では皮脂腺から古い皮脂を排出し、新たな皮脂を分泌します。
このときに、新しい皮脂の酸化がマイナスイオンの抗酸化作用によって予防され、皮脂腺の詰まりも改善してくれるのです。

わかっていないことも

実は、マイナスイオンという言葉は統一された定義がされておらず、使われ方がマチマチであるといった側面もあります。
電化製品などがマイナスイオンの効果をうたって販売されてますが、マイナスイオンの効果や存在そのものを疑問視する声もあります。
もちろん、マイナスイオンに関係した研究データや学術論文はいくつも存在していますが、実証が不十分と言われることも。
マイナスイオンについては、まだまだ不明確な部分が多いのです。