岩盤浴の免疫力向上効果
免疫力を高める効果が期待されている岩盤浴。
カプセル式岩盤浴の製造メーカーや免疫専門医らの行った研究によって、その効果の可能性が見出されました。
この研究によって出た結果は、岩盤浴後には免疫機能の指標となる「NK細胞の活性」が高まるというもの。
つまり、岩盤浴後に「免疫力が高まった」のです。
NK細胞って何?
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)はリンパ球中にある細胞で、異物を見つけるとどのようなものでも排除する性質を持っています。
通常、健康な人の体の中であっても1日に3000~6000個ほどのガン細胞ができるといわれています。
しかし、これらのガン細胞はほとんどの場合は発症せずに済んでいます。
その理由はNK細胞が排除しているから。
NK細胞が体の中の異常化した細胞を早期に発見してがんの発病を防止してくれているのです。
一般的に病気などを予防する「免疫力」のメインとなるのは、このNK細胞の働きによるものです。
年齢とともに低下する免疫力
NK細胞が免疫力を発揮するにはパーフォリンというタンパク質が必要です。
NK細胞はパーフォリン顆粒を放出することで、異常な細胞を排除しているのです。
NK細胞にパーフォリンがたくさん蓄積され異常な細胞を攻撃できる状態になることを「活性化する」といい、パーフォリンが蓄積されていれば免疫力は高まることになります。
ただ、リンパ球内のNK細胞は年齢とともに増えるのですが、その一方でパーフォリンの蓄積による「活性化率」は年齢ともに低下していきます。
20歳で平均45%ほどある活性化率は、60歳になると平均20%ほどまで減少します。
高齢の方ほど発ガン率が高まるのは、活性化率が低下しいるからなのです。
岩盤浴後には免疫力が高まった
免疫力が高まるとはNK細胞にパーフォリンが蓄えられて活性化率が上がった状態になることです。
冒頭で触れた研究では、治験者の岩盤浴前と岩盤浴後、さらに岩盤浴10日後の活性化率を調べています。
その結果、治験者の方の活性化率は岩盤浴前と比べて岩盤浴後の方が大きく上昇していました。
また、治験者によっては、岩盤浴10日後でも岩盤浴前よりも高い活性化率を示しました。
このような結果が出たことによって、岩盤浴には免疫力を高める効果が期待できるとされているのです。