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大曽根温泉 湯の城

愛知県名古屋市東区にある「大曽根温泉 湯の城」
「キャッスルタウン大曽根」内にあるスーパー銭湯です。

キャッスルタウン大曽根内は、湯の城のほかにパチンコ・スロット店「プレイランドキャッスル」や、「寿がきや」「木村屋」といった飲食店が入る複合施設。
施設利用者は無料で利用できる最大900台の立体駐車場があるので、車で訪れやすい施設です。
また、JR、名鉄、名古屋市営地下鉄の「大曽根駅」から徒歩10分圏内のため、電車でのアクセスもしやすい場所にあります。

そんなキャッスルタウン大曽根に入るスーパー銭湯「湯の城」には、「ヒーリングサロン癒の城」という岩盤浴エリアが設けられています。

ヒーリングサロン癒の城は3種類の岩盤浴室が用意され、ロウリュウも開催される注目の空間。
1万冊のコミックコーナーや、テレビ付きリクライニングシート、無料ウォーターサーバーも設置され、発汗だけでなく「くつろぎ」の環境も整えられています。

というわけで、2019年11月30日。
クリスマスや年末年始も近づくこの時期に、大曽根温泉 湯の城のヒーリングサロン癒の城を利用してみました。

今回はその体験レポートをしていきます。

ちなみに、館内はクリスマス仕様の顔出し撮影パネルや雪だるまの空気人形が置かれるなど、冬を感じさせる雰囲気となっていましたよ。

湯の城のシステム

湯の城はキャッスルタウン大曽根の敷地内にはありますが、プレイランドキャッスルとは異なる建物にあります。
立体駐車場とは別の建物になるため、立体駐車場に車を止めた場合は一度1階まで下りて、湯の城の建物の入り口に入る必要があります。
ちなみに、湯の城の建物の1階部分も駐車場となっています。

建物の入り口を入ったら、まずは靴を靴箱ロッカーへ。
靴をロッカーに入れたら、2階へ上がります。

2階へ上がったらタッチパネル式の券売機でチケットを購入します。
ヒーリングサロン癒しの城を利用する場合は、「ヒーリングサロン癒の城セット」を選択しましょう。

チケットを購入したら、すぐそばの受付へ。
チケットを渡すと、靴箱ロッカーのキーと引き換えで岩盤浴セットが渡されます。

岩盤浴セットは岩盤浴着と大判タオルです。
岩盤浴着の色は男性が濃いブルー。
女性は2種類用意されており、ピンク基調の柄入りかワインレッドの無地かを選べます。

ちなみに筆者が利用した日は幸運にもサービスデイだったようで、フェイスタオルとバスタオルのレンタルセットも付いてきました。
通常はフェイスタオルは付いていないようなので、レンタルするか持参する必要があります。

館内の2階は受付のほか、食事処やヒーリングサロン癒の城があります。
脱衣所や浴場は3階フロアです。

ヒーリングサロン癒の城エリア内は岩盤浴着を着ていないと入れないので、まずは3階の脱衣所で岩盤浴着に着替えましょう。
なお、脱衣所のロッカーは100円コインロッカーなので、100円玉を用意しておくとスムーズです(100円は返却される)。

岩盤浴着に着替えて2階に下りれば、ヒーリングサロン癒の城に入れます。
ヒーリングサロン癒の城は営業時間内であれば時間制限はなし。
ゆっくりと岩盤浴を楽しむことができます。

帰る際は受付に岩盤浴着を返却し、靴箱ロッカーのキーを受け取って退館です。

ヒーリングサロン癒の城

では、ここからはヒーリングサロン癒の城について紹介していきます。

ヒーリングサロン癒の城があるのは2階フロアの奥側です。
エリア内は岩盤浴着を着ている人しか入ることができず、私服で入る一般客はスタッフさんが注意していました。

エリア入り口には、「ぷるぷる」というドリンクやアイスなどの販売所。
入り口を入ると、まずはテーブル席が並んでおり、そこでドリンクなどを飲む人が多くいました。
テーブルには「世界の瓶ビール」の案内が置かれており、ぷるぷるでは海外のビールの購入ができるとのことです。

テーブルエリアの奥には、マッサージチェアやラタンのシートが設置され、さらにその奥にはテレビ付きリクライニングシートが並びます。
基本的にヒーリングサロン癒の城エリアの中央のエリアは、利用者が休憩に使うスペースとなっています。

入口を入って右手側には、ウォーターサーバーが設置されています。
ヒーリングサロン癒の城の利用者は無料で水やお湯をいただくことができるので、水分補給の心配はいりません。
ウォーターサーバー横には紙コップが付いているので、そのコップを使って飲むことになります。

入口から見てエリア内の右手側手前のサイドには、2段式の巣箱型の半個室ボックスが並びます。
ボックスのサイズは大人が2人くらいまで入れるサイズで、巣箱のように丸い穴が所々に空いていました。
ボックスの中にはクッションも置かれています。

巣箱ボックスエリア側には数台のデスクトップパソコンがあり、ネットサーフィンやYoutubeなどの動画視聴ができます。

ヒーリングサロン癒の城内には1万冊以上のコミックが用意されています。
少年コミックや青年コミックの作品は主に巣箱ボックスエリア付近に、少女コミックはテーブル席などがあるエリア付近に並んでいた印象です。
ちなみに、コミックは出版社に関係なく作品名の50音順で棚に並べられていたため、読みたい作品がある場合は置いてある場所が探しやすいと思いました。

ヒーリングサロン癒の城内にある発汗エリアは3つ。
いずれもエリア内中央の休憩スペースのサイドに入口があります。

また、各エリアの入り口は2段構えになっており、ドアを開けた先でガラス張りの空間を挟む形になっていました。

いわゆる岩盤浴という感じのエリアが「十四健美房」
室内には入口から見て右手側に8床、左手側に6床の計14の岩盤床が用意されています。
右手側は小石が敷きつけられた岩盤床、左手側は平らな板状の岩盤床が並び、各床で使われている石は異なります(一部重複あり)。
室内の温度計は50度くらいを指していました。

カラフルな宝石が使われているのが「宝石サウナ」
室内には背もたれが斜めに傾いたリクライナーのような寝床が7つ設置されています。
室内の床には小石状の宝石が敷き詰められており、石が足つぼを刺激。
足裏の痛みで室内をまともに歩けない人がいるためか、室内には手すりが設置されていました。
天井は岩塩、壁はアメジスト、床には小石の宝石、宝石を嵌めたプレートもあるなど、室内には石による様々な彩りが施されています。
室内の温度は、温度計が約50度を指していました。

サウナのような雰囲気で発汗できるのが「酸素サウナ」
中央付近から奥の壁に向かって熱炉が設置され、室内の壁際は2段の階段ベンチとなり、床やベンチは木製でした。
室内はテレビが2台壁に埋め込まれており、同じチャンネルの地上波が流されていました。

熱炉奥の壁には「富士溶岩石」と書かれており、熱炉に使われているのが富士溶岩石だということがわかります。
また、この空間では高濃度酸素を発生させているため、熱炉横には透明な筒状の装置が設置されていました。
その他、テレビの上には12分計と温度計が設置されています。
温度計は70度台前半を指していました。

ちなみに、酸素サウナではロウリュウが開催されます。
機械仕掛けで行われるロウリュウもあるため、室内の天井部には送風機のような装置が付けられていました。

岩盤浴やサウナで火照った体を冷ますことができるのが「クーリングルーム」
天井に大きなエアコンが設置され、イスが7席ほど用意されています。

一部の壁が木造になっていることもあってか、室内に入ると感じられるのが木の香り
クールダウンだけでなく森林浴も行っているような気分になりました。
なお、筆者が足を運んだ日は、空調の不具合により通常よりも設定温度が高めだったとのこと。
ただ、それでも温いといった感じはせず、涼むには十分な温度だったように思いました。

ヒーリングサロン癒の城内では、このような設備を利用して発汗やリラックスに励むことができます。

美汗ロウリュウ

ヒーリングサロン癒の城の「酸素サウナ」では定期的に「美汗ロウリュウ」が行われています。

美汗ロウリュウの開催は毎日13時、15時、17時、19時、21時(2019年11月30日時点)。
19時開催はスタッフさんがうちわで扇ぐロウリュウで、それ以外の時間は機械仕掛けで行われるロウリュウとなります。

筆者はどちらのタイプのロウリュウも体験しました。
なので、ここからはヒーリングサロン癒の城のロウリュウがどのようなものだったのかを紹介します。

まずは機械仕掛けで行われる美汗ロウリュウを紹介します。

このタイプのロウリュウは、基本的にロウリュウの開始から終わりまで、基本的に人の手を介することなく発汗体験できるものです。
ロウリュウ開始直前に「コミックや雑誌の持ち込み禁止」の旨を伝えるためにスタッフンさんが入室されましたが、注意事項を述べ終えると退室されました。

美汗ロウリュウの開催時間になると、地上波を流していたテレビがロウリュウ用の映像に切り替わります。
まずテレビから流れたのはロウリュウの説明。
説明の中では、富士溶岩石は遠赤外線放射率が90%であることや、高濃度酸素による疲労回復やケガの回復、有酸素運動と同等の効果が期待できるといった内容が流れていました。
また、ロウリュウ中に流れるBGMはヒーリングミュージックだそうです。

説明が終わると、熱炉にスポットライトが当たります。
そして熱炉にアロマ水が注がれ、ジュワーっと音がしました。

アロマが注がれ終わると熱炉のスポットライトは消え、テレビからはカウントダウンが始まりました。
カウントダウンが0になると、天井の送風機から室内に風が送り込まれます。

送り込まれた風によって、室内の体感温度が上昇、アロマの香りも漂いました。

ロウリュウが本格的にスタートすると、テレビは植物や空の映像に。
自然の映像を流すことでリラックス効果があるのでしょうか。
と思っていたら、自然の映像は序盤のみで、途中からは炎を連想させる映像になりました。

体感で2~3分、室内には絶えず風が送り込まれ、熱さ体験が続きます。

すると、いったん風がストップし、熱炉にスポットライトが当たります。
ここでさらにアロマ水を熱炉に注水。
アロマ水が注がれ終わると、再び風が送り込まれます。

アロマ水が追加投入されたことでさらに体感温度が上昇、先ほどよりも熱い体験が始まります。

さらなる熱さ体験が続くのは体感でおよそ2~3分ほど。
それが終了すると、テレビからはクーリングルームの利用や水分補給の案内が流れ、ロウリュウ終了となります。

これがスタッフさんが参加せず機械のみで行われるロウリュウの流れです。
時間としてはトータルで10分ほどのイベントでした。

続いて、スタッフさんがうちわで扇ぐ美汗ロウリュウ
こちらは、先に紹介した機械仕掛けのロウリュウにスタッフさんのうちわが加わったものでした。

ロウリュウ開始時間になるとテレビがロウリュウの説明映像に切り替わります。
説明の内容は先に紹介したものと同じでした。

説明映像の終盤あたりでスタッフさんが大うちわをもって入室
簡単な自己紹介を行います。

アロマ水の投入などは機械仕掛けと同様に自動実行。
熱炉にスポットライトが当たります。

アロマ水が注がれている時間を利用して、スタッフさんからあるお願いが。
そのお願いとは、スタッフさんがうちわで扇いでいる間、参加者に手拍子と掛け声(「わっしょい」)を求めるものでした。

そして、いよいよロウリュウスタート。
スタッフさんは大うちわを使って参加者を扇いでいきます
扇がれ方としては、参加者1人あたり何扇ぎするといった形ではなく、全体的にざっと扇いでいくものでした。

また、スタッフさんがうちわで扇いでいる時間、天井の送風機も稼働していました。
そのため、参加者としては上と前の2か所から熱風を浴びている感覚でした。

スタッフさんがうちわで扇いでいる最中も、テレビからは機械仕掛けのみのロウリュウと同様の映像が流れています。
基本的にロウリュウの進行自体は、映像の流れにそって進められていました。

2~3分熱さ体験が続くと、熱炉にスポットライトが当たります。
アロマ水の再投入の時間です。

この間はスタッフさんもうちわで扇ぐのを小休止。
参加者にさらなる掛け声をお願いしていました。

アロマ水の投入が終わったら再開です。
再び天井の送風機とスタッフさんのうちわによるダブルの熱風体験。
この熱さが2~3分続いたらロウリュウ終了です。

機械仕掛けのロウリュウと同じ映像で行程を踏んでいるため、こちらも10分ほどのイベントでした。

充実の設備と位置取りがポイントのロウリュウ

大曽根温泉 湯の城のヒーリングサロン癒の城。
筆者の感想としては、全体的に満足度が高いと感じました。

その理由はヒーリングサロン癒の城内の設備の充実度です。

オーソドックスな岩盤浴「十四健美房」、サウナ型エリア「酸素サウナ」、足つぼへの刺激も感じられる「宝石サウナ」と、バラエティに富んだ温浴空間が用意されています。
部屋ごとに大きく異なる体験ができるのは楽しかったです。

ロウリュウが毎日、しかも1日5回開催されていることもロウリュウ好きにはうれしい要素です。

また、ウォーターサーバーがあるので水分補給の心配をせずに利用できることも、長く岩盤浴を楽しめることにつながります。

1万冊という冊数のコミックが揃えられていることも大きなポイント。
メジャーな作品はもちろんですが、過去の名作もある程度揃えられている印象で、探せば読みたい作品が見つかる可能性は高いと感じました。
一度読み始めるとキリの良いところまで読み進めたくなりますから、それで滞在時間も長くなりますね。

長く滞在したくなる充実の設備は個人的にはポイントが高いです。

最後に美汗ロウリュウについて感じたことを1つ。
どうやら送風機の風は、終始一定方向に送られているように感じました。

筆者は計3回のロウリュウを体験し、うち1回は送風機の真下に座りました。
そうしたところ、送風機の真下に座ったときはロウリュウ中は絶えずダイレクトに熱風を浴び続けていた印象です。
そのため、送風機真下ではかなり強い暑さを体験しました。

一方で、送風機の真下以外に座っていたときは送風機の風が直風で当たっている感じはなく、室内の空気循環で熱さを体感している感じでした。
そのため、熱いには熱いのですが、比較的軽めの熱さ体験だった印象です。

ここから思ったことは、座る場所次第で体感できる熱さが変わるということ。

できるだけ熱さを体感したいなら送風機の真下の場所に座る方が満足のいくロウリュウを体験できると思います。
逆にあまり熱いのは苦手という人は、送風機から少し離れた場所に座るほうが適度な熱さが感じられるでしょう。

場所によって感じられる熱さが異なる印象なので、一番自分が満足のいく位置を探してロウリュウに参加するのもいいかもしれませんね。

※本記事の掲載情報は体験当時(2019年11月30日時点)のものです。最新の情報は大曽根温泉 湯の城[公式サイト] をご確認ください。

■体験者:33歳男性