フィンランドはサウナ大国として有名です。

人口約550万人に対しサウナの数が300万もあると言われており、自宅にサウナを持つ一般家庭が珍しくありません。
また、公共サウナはもちろんですが、職場や学校にサウナがあったり、サウナ付きの船やボートなどもあるんだとか。

9割以上の人が定期的にサウナに入っているといわれているくらい、サウナが身近にある国なんです。
ちなみに、サウナという言葉自体がフィンランド語なんですよ。

そんなフィンランドは、世界屈指の幸福度の高い国としても知られています。

国連が毎年発表している世界幸福度ランキングで3年連続1位を獲得(2018~2020)。
幸福度ランキングは、対象各国で調査された自身の幸福度(10段階評価)の平均や、各国の「GDP」「社会的支援」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「社会的寛容さ」「社会の腐敗度」といった要素をもとに算出された数値で順位付けられたもの。
数値が高いほどランキングの上位になります。

ちなみに、日本は2018年~2020年においては60位前後に位置しています。

身近にサウナがあって、幸福度も高いフィンランド。

フィンランドの人たちはどんな生活や考え方をしているのでしょうか?
今回はその理由の一端をうかがい知れる書籍を紹介します。

午後4時に仕事が終わるフィンランド人

紹介する書籍は『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか /ポプラ社/堀内都喜子』です。

日本のビジネスパーソンには「!?」とビックリマークが点りそうなタイトルですね。
日本で日中に働いている人にとって午後4時は、そろそろ就業の時間が気になり始める頃合い。
「残業なく帰ることができればいいなぁ」なんて考えている時間帯ですよね。

それが、フィンランドでは午後4時は仕事が終わる時間。
フィンランドでは午前8時から勤務がはじまり、午後4時になると帰宅し始め、4時半を過ぎると職場にほとんど人はいなくなるそうです。
もちろん仕事の内容によっては例外はありますが、多くの業界で徹底されているとのこと。

他の人がまだ残って仕事をしているのに自分だけ帰ることを後ろめたいと思う感覚はないそうです。

また、日本にはない面白い法律がフィンランドには存在しています。

その1つが「コーヒー休憩」が法律で決まっていること。
勤務時間中に10~15分程度のコーヒー休憩をとる権利が労働者には与えられているのです。
コーヒー休憩は良い息抜きとなっていたり、職場によっては社員同士の交流・情報共有の時間になるなど、メリットもあるそうです。

フィンランド人の働き方や考え方は、日本とは少なからず異なっていそうですよね。

そんなフィンランド人の仕事文化におけるキーワードが「ウェルビーイング(well-being)」
ウェルビーイングとは「心身の健康的な状態」を指す言葉です。
柔軟な働き方を認め、オフィス環境の改善し、休みを取ること等は職場や従業員のウェルビーイングにつながり、結果として会社のプラスに働くのです。

日本でも近年、働き方改革なる言葉を耳にするようになってきましたが、世界屈指の幸福な国フィンランドの働き方は参考になる部分も少なくないのではないでしょうか。

フィンランドのサウナ文化

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか /ポプラ社/堀内都喜子』では、フィンランドの人たちのサウナとのかかわり方についても触れられています。

サウナはフィンランド国内に数多くあり、一軒家や広いマンションには大概備わっています。
公衆サウナも数多く存在しますし、それ以外にも高齢者施設、刑務所、観覧車、無人島、スポーツの競技場の観客席といった場所にもサウナが用意されているケースがあるそうです。

サウナは交流の場としても使われています。
例えば、大学の歓迎会がサウナで開催されたり、独身最後を楽しむパーティーで友人とサウナを楽しむケースもあるんだとか。

あらゆる場所にサウナが設けられており、サウナ文化が根付いているわけですね。

フィンランドでは、ビジネスの場でもサウナが活躍しています。
職場にサウナがあることは珍しくなく、仕事終わりの従業員が利用できるようになっています。

また、サウナは接待の場としても利用されています。
フィンランドの大使館内にあるサウナは接待やおもてなしの場としてもよく使用され、「サウナ外交」という言葉も聞かれます。
一般の企業でも取引先などとの会議の後に一緒に会社のサウナへ入り、裸の付き合いをすることもあるそうです。

プライベートでもビジネスでもサウナが活躍するフィンランド。
もしかしたら、フィンランド人が幸福を感じている要因の1つにサウナがあるのかもしれませんね。