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視力の悪い人の中には、メガネをかけたまま温浴施設のお風呂やサウナを利用する人も少なくないでしょう。
コンパクトでよく知っている自宅のお風呂ならまだしも、広くて不特定多数が利用する公共の温浴施設の浴場ではメガネをつけていないと危険な場合も少なくありません。

かくいう筆者も、視力がかなり悪く、メガネが無いと視界はかなりぼやけた状態。
スーパー銭湯などのお風呂では体を洗うとき以外はメガネをかけています。

メガネをかける事で視界が悪い問題は解決。
しかし、その一方でメガネをかけて温浴施設の浴場するにあたっての問題点も存在します。

浴場内やサウナ室内に足を踏み入れると、メガネのレンズは一気に曇り視界がしばらく真っ白になります。
金属のパーツが使われているメガネをかけてサウナに入ると、金属部が熱くなって火傷に繋がる危険があります。
また、湿気の高い場所で金属を含むメガネをかけていれば、金属部が錆びやすくなってしまいます。
さらには、耐熱レンズではないメガネでサウナに入ると、室内の熱さによってレンズの表面がひび割れるなんてことも。

何も考えずに日常使いのメガネのままで温浴施設を利用すると、後で後悔することにもなるのです。

筆者は普段から使っているメガネをかけて温浴施設を利用した結果、メガネをダメにしてしまいました。
何度かメガネをダメにしたところで、さすがにマズいと感じ手を打つことに。

そこで試したのがお風呂やサウナ専用のメガネです。

これらのメガネは、お風呂やサウナで通常のメガネを使うと直面する問題を解消した形で作られています。
ネット通販のほか、眼鏡店や温浴施設などで販売されていることもあります。

筆者はこれまでに複数のお風呂・サウナ用メガネを試したので、今回はそのメガネの特徴を及び使用感を紹介します。

AIGAN FORゆⅡ

メガネの愛眼でおなじみの愛眼株式会社が販売するお風呂サウナ用メガネが「AIGAN FORゆⅡ」です。

愛眼からはお風呂用メガネとして「AIGAN FOR ゆ」が2013年から販売されていました。
その「AIGAN FOR ゆ」が2021年にデザインを一新。
お風呂サウナ用メガネとして販売が開始されたのが「AIGAN FORゆⅡ」になります。

度は8種類用意されていて、特に強い度数となっているメガネは愛眼のオンラインショップ限定となっています。
※2022年11月26日より、レンズ度数を必要に応じて組み合わせたり選択したりできる「オーダーメイドタイプ」の販売が開始されました

AIGAN FORゆⅡはクリアケースに入っています。

普段使いで常時かけているメガネであればケースを常に携帯することはあまりないかもしれませんが、サウナやお風呂のためのメガネとなれば持ち運びは必須。
携帯時に入れておけるケースがあるのは便利です。
こだわりが無ければ、AIGAN FORゆⅡが入っているクリアケースをそのまま使っても全然良いと思います。

メガネの色はクリアカラー。
ボストンタイプのメガネとなっていて、レンズは大きめで比較的円形よりの形をしています。

ポリカーボネートというプラスチック素材がフレーズやレンズに使われているため、軽いうえに熱や衝撃にも強いとのこと。
耐熱温度は120℃~130℃です。

また、金属は一切使われていないためサビの心配は不要。

高温空間であるサウナに対応していることが窺えます。

レンズの曇り対策用に「ととのえシート」というメガネ拭きも付いています。

シートには曇り止め効果のある成分が含まれているようで、シート自体は少し湿った手触り。
メガネを使う際にシートで5回~10回眼鏡を拭き、レンズに曇り止めを塗布します。

シートの入れ物はチャック式となっていて、しっかりチャックをとめて入れ物に収納することでシートの乾燥を防げるようになっています。

実際にスーパー銭湯のお風呂やサウナでAIGAN FORゆⅡを使ってみました。

素材が軽いので、かけている時の重さは全然気になりません。
サウナ内でかけていても、金属が無いので超高温になってしまう部分はありません。
何度かAIGAN FORゆⅡを使用してきましたが、形状の変化やレンズのひび割れ等もなく耐熱性もあると感じます。

曇り止め効果については、しっかりとととのえシートでレンズを拭いていれば、最初のうちは曇らないといった印象。
徐々に曇り止めの効果が切れてくるため、浴場やサウナに長居する場合は何度か脱衣所に戻って拭き直しが必要だと感じました。

ボストンタイプというデザインは、かける人を選ぶ面があるかもしれません。
近年のトレンドのデザインとのことですが、似合う人とに合わない人がいそう。
筆者がかけるとちょっと野暮ったく、ステレオタイプに表現すると科学者っぽい雰囲気になりました。

その一方で、レンズが大き目で縦幅もあるので全体的に視界良好
ボストンタイプが似合う顔の人や、自分の見た目が気にならない人であれば使い勝手は良さそうです。

サウナ専用メガネ【サウナランド × OWNDAYS】

メガネ・サングラスの製造販売を手掛けるOWNDAYS(オンデーズ)
クラウドファンディングで支援者を募って創刊されたサウナ雑誌であるサウナランド

このOWNDAYSとサウナランドがコラボして販売されているのが「サウナ専用メガネ」です。

度は4段階から選ぶ既成度数タイプと、度数を細かく指定するレンズオーダータイプの2パターンが用意されています。
カラーバリエーションはブルーとピンクの2種類があります。

敷き詰められたサウナストーンの写真が使われたパッケージ。

OWNDAYSとサウナランドのコラボであることがわかります。
「×」の表現にメガネマークが使われているようです。

筆者が購入したのはブルーのカラー。
レンズ周辺のフレームはクリアカラーで、耳掛けの部分に色が付いています。

素材にはポリカーボネートというプラスチックの一種が使われており、軽量で熱に強く、弾力性にも優れています。
耐熱温度は120℃~130℃

金属は一切使われていないためサビの心配は不要です。

横長の形をしたレンズでデザインはスタイリッシュ。

レンズには曇り止めコーディングが施されているため、あえて曇り止めをつける必要はありません。
※レンズを眼鏡拭きなどで強く拭くとコーティングが摩耗するため手入れには注意が必要

メガネにはメッシュケースが付いています。

普段使いはせずにサウナ専用でメガネを使うのであれば、メガネ携帯用の入れ物は必須。
このメッシュケースはスペースに余裕があり、メガネ以外に小物も入れられます。

こだわりがなければ、付属のメッシュケースにメガネを入れて持ち運ぶとよいでしょう。

実際にスーパー銭湯のお風呂やサウナでサウナ専用メガネを使ってみました。

かけ心地は軽く、ほとんど重さが気になりません。
金属パーツが無いので、サウナ内でかけても超高温になってしまうことはなさそうです。
数回サウナで使用していますが、形状の変化やレンズのひび割れ等もなく、問題なくサウナで使えると感じます。

メガネのレンズが横長のため、上や下を確認する際は目線だけ動かすと視点がレンズから外れてぼやけることも。
上下の視界の確認は、顔自体を見たい方向にしっかりと向けて行う方がよさそうです。

曇り止め効果は抜群
コーティングが施されているため、事前にレンズに曇り止めをつける手間がいらないのが地味にグッド。
今のところレンズが曇ったことはなく、快適に使えています。

なお、布などでレンズ表現をゴシゴシ拭くと曇り止めコーティングが落ちてしまうため注意が必要です。
ただ、普段の習慣からレンズをクロスで拭きそうになるのこともしばしばありますが、クロスで拭いた感触がかなり摩擦が強いため、少し触ったところで気付くことができています。

お風呂やサウナで一番のストレスと言っても良いレンズの曇りを解消し、その他の問題もクリアされているため、かなり使い勝手は良さそうなサウナメガネだと思います。

※2022年12月9日(金)より、OWNDAYSではサウナランドとのコラボ商品とは別で、オーダーレンズ型のサウナメガネが販売されています。