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サウナブームといわれる昨今。
そのブームの一端を担っている存在として、サウナ好きの有名人があげられるでしょう。

彼らがテレビやラジオ、雑誌などのメディア、あるいは自身のSNSやYoutubeでサウナの魅力を発信することによって、サウナファンの裾野が広がっているように感じます。

音楽クリエイターのヒャダインさんもサウナ好き有名人として知られる1人。
ももいろクローバーZなど様々なアーティストの楽曲を手掛けていることで知られるヒャダインさんですが、近年はBS朝日のサウナ番組「サウナを愛でたい」にレギュラー出演されるなど、音楽活動だけでなくサウナー(サウナ愛好家)としての活動も目立っていきます。

そんなヒャダインさんによるサウナ書籍が2021年9月に発売されました。

ヒャダインさんは芸能やサブカルを中心に掲載する月刊誌「BUBKA」でコラム「ヒャダイン的サ道探究 狂い焚きサウナーロード」を連載されています。
その連載から抜粋されたコラムが加筆修正を加えて書籍化されたのです。

その書籍は、『ヒャダインによるサウナの記録2018~2021 -良い施設に白髪は宿る-』です。

ヒャダインによるサウナの記録2018~2021

ヒャダインによるサウナの記録2018~2021 -良い施設に白髪は宿る-』は、2018年3月から2021年9月までにBUBKAに掲載された42本の中から、その半数にあたる21本と書き下ろし2本の計23本のコラムで構成されています。

コラムの内容はヒャダインさんの全国各地のサウナの訪問記が中心。
ほとんどのコラムでは舞台となるサウナ施設があり、その施設での体験や感想、人との交流などが綴られています。
また、一部にはテイストの異なるものもあり、サウナブームによる混雑やサウナ飯について書かれた回も。

そのほか、「ヒャダインによるサウナガイド」として、テーマ別に各地のサウナ施設を紹介する企画ページも掲載されています。

ちなみに、サウナ芸人として知られるマグ万平さんが本の監修として関わっており、各コラムの最後(ページの下部)にはマグ万平さんの一口メモも付けられています。

サウナ変化期の心情に共感!?

タナカカツキさんの著作「サ道」や「ととのう」という言葉の広まり、ロウリュウを取り入れる店舗の増加などもあって、じわじわと盛り上がりつつあったサウナ人気。
2019年にはサ道がテレビドラマ化されたことで、より一層の注目がサウナに集まりました。

2020年には、2022年3月現在も続く新型コロナウィルスによるパンデミックが発生。
緊急事態宣言下では多くのサウナ施設が一時休業や時短営業を求められ、公衆のサウナを利用できない時期もありました。
感染症対策から「黙浴」が推奨されるなど、サウナでの過ごし方にも変化がみられています。

そして、屋外で行うテントサウナ、予約制・個室で楽しむプライベートサウナやソロサウナといった新しいスタイルのサウナが、その性質からコロナ禍で注目されました。

そんな大きな変化のあった時期のサウナ訪問記である『ヒャダインによるサウナの記録2018~2021 -良い施設に白髪は宿る-』。

パンデミック前と思われるコラムでは、何の気兼ねもなくサウナを利用できていたこともあってか、各施設のサウナの魅力や楽しさが満載の内容になっていました。
サウナブームにより利用者が多くなった時期には、新参者サウナーのマナーについての苦言がチラホラ。
コロナ禍に入ってからは、感染症対策、周りの目などに気を遣いながらのサウナ活動であることが窺えました。

ヒャダインさんに限らず、サウナブーム前後やパンデミック前後でサウナでの感じ方やサウナとの向き合い方が変わった人はいらっしゃるでしょう。
筆者自身、特にパンデミック前後では、以前は気にならなかったことが気になるなど、サウナ利用時のものの見え方が異なっているように感じます。

2018年以前からサウナを楽しまれている人にとっては、コラム内のヒャダインさんの思いに共感できる部分も少なくないと思います。
興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。