山王温泉 喜多の湯の岩盤浴は5つのエリアを楽しめる発汗空間
愛知県名古屋市中川区にある「山王温泉 喜多の湯」。
名古屋駅から2.5kmほど南に位置し、名鉄山王駅から徒歩約5分のスーパー銭湯です。
店舗の目の前には中川運河が流れています。
炭酸風呂や美肌の湯をはじめとする10種類のお風呂、食事やボディケアなどがある山王温泉 喜多の湯では、岩盤浴も用意されています。
5種類の岩盤浴室を持つ岩盤浴エリア「SAMSARA(サンサーラ)」で発汗に励むことができるのです。
そこで今回は筆者の体験をもとに、山王温泉 喜多の湯を岩盤浴中心に紹介していきます。
山王温泉 喜多の湯のシステム
名古屋の中心地からもほど近い位置にある山王温泉 喜多の湯。
建物1階部は平面駐車場になっていて、館内入り口は2階部になります。
駐車場は2階部にも一部用意されています。
ちなみに、駐車場はコインパーキング形式で、喜多の湯利用者は6時間無料になります。
館内に入ったら靴を靴箱へ。
券売機で券を購入して、券売機すぐにある受付で入館の手続きを行います。
岩盤浴利用の場合は、岩盤浴の受付にて靴箱のキーと引き換えに岩盤浴着セットと番号タグを受け取ります。
岩盤浴セットは岩盤浴着と大判タオル。
岩盤浴着の色は男女とも茶色です。
なお、岩盤浴セットとタグは退館時に岩盤浴の受付に返却します。
入館を済ませたらお風呂の脱衣所で岩盤浴着へ着替えます。
脱衣所やお風呂があるのは館内の3階。
岩盤浴は2階にあるので、一度3階に上がって着替えてから、2階へ戻ってきましょう。
ちなみに、脱衣所のロッカーは100円のコインロッカーになっています。
さて、岩盤浴のある館内2階には、岩盤浴以外にもピックアップしておきたいエリアがあります。
それは無料休憩コーナー。
入館などの受付の裏側に位置する通路を進むと渡り廊下があり、別館へと繋がります。
別館の2階が休憩コーナーとなっており、48台のリクライニングシートや座敷スペース、約6000冊のマンガコーナーが用意されています。
マンガは少年、少女、青年コミックがどのあたりにあるのかわかるようになっており、最新の入荷タイトルをまとめた棚もありました。
お風呂や岩盤浴を存分に楽しむことと併せて、この休憩コーナーでゆったりと過ごすのもいいですね。
ちなみに、別館の3階はエステエリアになっています。
山王温泉 喜多の湯の岩盤浴
ここからは岩盤浴エリア「SAMSARA(サンサーラ)」について紹介していきます。
岩盤浴エリアに足を踏み入れると、まず目に入ったのがテラス。
屋外の空気や日の光を感じられるテラススペースには、イスやテーブルが設置されています。
植物が植えられた小さな庭園も。
人の高さ以上のフェンスがあるので景観を楽しめる感じではないですが、岩盤浴の合間で外気浴に利用したいですね。
岩盤浴エリアの中心となるラウンジは、一、二段下がった四角いスペースがある特徴的な形をしています。
大型テレビが設置されており、地上波放送が流れていました。
ラウンジにはリクライニングシートが設置されていたり、雑魚寝ができる座敷スペース「寝ころび座敷」も設けられています。
ドリンク用のクーラーボックスや貴重品ロッカーも。
また、複数の雑誌も用意されていました。
さて、山王温泉 喜多の湯に用意されている岩盤浴室は5つ。
岩盤浴室の外側にはデジタルの温度表示がされており、中の温度が入室前からわかるようになっています(温度表示のない部屋もあります)。
砂利状の岩塩が使われた岩塩房。
温度は約53℃で湿度は20%ほどの空間になっています。
砂利状岩塩の岩盤床が室内の左右に9つずつの計18床設けられています。
ただ、コロナ禍の2022年5月時点では、距離を保つために一つ飛ばしの利用となっており、片側5つの計10床に制限されていました。
枕はスポンジで、利用中止の床には枕が設置がありません。
左右の岩盤床の間にはすのこ状の通路が設けられているので、その通路を通って室内を移動します。
通路の先にある部屋の奥にはテレビを設置。
地上波放送が流されていますが、静かな空間にするため音声は止めてありました。
また、室内の入口すぐには座れるベンチも。
漢方薬草の香りが感じられる薬蒸房。
室内の2カ所に薬草が炊かれています。
温度は約42℃、湿度は約90%の高湿度空間。
室内にはトルマリン、ピンクシリカなど6種類の石の岩盤床が用意されています。
岩盤床の数は室内の左右に9つずつの計18床で、同じ石の岩盤床が3個ずつ固まって並ぶ形。
なお、こちらもコロナ禍のため一つ飛ばしで使うようになっており、利用できるのは左右角5つの計10床に制限されています。
枕はスポンジで、利用中止の床には枕が設置がありません。
女性専用の岩蒸房。
温度は約42℃を示していました。
筆者は男性のため中の詳細は確認できていませんが、案内によるとトルマリンやピンクシリカなど6種類の石の岩盤床が用意された湿度高めの空間とのことです。
映像や読書しながら過ごせる楽癒房。
温度は約42℃で、湿度は約50%ほどの空間です。
室内には背もたれのあるブラックゲルマニウムが埋め込まれたベンチが二列設置されており、前列が7席と通路を挟んでの2席の計9席、後列は7席あります。
ただ、こちらもコロナ禍のため一つ飛ばしで座るようになっており、前列は4席と通路を挟んだ1席、後列は4席が利用可能となっています。
ちなみに、ベンチの足元には石の突起があり、足ツボ体験も可能です。
室内にはテレビが設置されていて、テレビの映像や音声を楽しみながら過ごすことができます。
また、案内表記に「映像や読書を楽しみながらおつくろぎください」とあったため、室内への本の持ち込みもOKのようです。
クールルームである氷壇房。
青い照明に照らされた、ヒンヤリ感のある空間です。
入り口から見て両サイドの壁際は腰掛けになっています。
壁はタイルで小さなライトが横一列並ぶように付いており、青い空間の中に白い光の点線が作られる幻想的な演出がされています。
気分や好みに合わて発汗
5つの岩盤浴室や休憩ラウンジ、テラスなどが楽しめる山王温泉 喜多の湯の岩盤浴エリア「SAMSARA(サンサーラ)」。
ドライな空間で発汗したいなら岩塩房、ウェットな空間で発汗したいなら薬蒸房、女性だけの空間で発汗したいなら岩蒸房、くつろぎながら発汗したいなら楽癒房、といった感じで気分や好みに合わせて各岩盤浴室を使い分けができる印象です。
また、各岩盤浴室で雰囲気が異なるので、ローテーションで巡っていけば、飽きが少なく発汗に励むことができそうです。
クールダウンのために入る氷壇房で幻想的なヒンヤリ空間も、夜の星空を見ているかのような魅力がありました。
ちなみに、岩塩の岩盤浴室は他の温浴施設の岩盤浴でもよく見かけますが、山王温泉 喜多の湯の岩塩房のようにテレビ番組が流れている岩塩の岩盤浴空間は珍しく、そのあたりも特徴的に感じました。
名古屋の中心駅である名古屋駅(名鉄名古屋駅)から1駅である名鉄山王駅の近くにありますし、駐車場はコインパーキングながら6時間無料になるので、電車でも車でも訪れやすいこともポイントですね。
山王温泉 喜多の湯、気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
なお、喜多の湯は複数店舗展開されていて、名古屋市内だけでも山王温泉のほかに「庄内温泉」「香流温泉」の3店舗があります。
庄内温泉も香流温泉も山王温泉と同様に岩盤浴エリアが設けられていますので、そちらの店舗にも注目です。
庄内温泉 喜多の湯の岩盤浴はゆったり過ごせる開放的空間だった
香流温泉 喜多の湯の岩盤浴体験記事(2016年)はこちら
※本記事の掲載情報は体験当時(2022年5月3日時点)のものです。最新の情報は山王温泉 喜多の湯[公式サイト] をご確認ください。
■体験者:35歳男性