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三重県桑名市にある「神馬の湯」

2024年3月でオープン3周年を迎えた温浴施設です。
神馬の湯では3周年を記念して、2024年3月22日と23日に感謝祭イベントが行われていました。

いくつかあるイベント内容のうちの1つが「サウナバス」の体験。
車体の中にサウナが備わるバスである「サウナバス」(「サバス」とも呼ばれます)が初めて三重県にやってきたとのことです。

以前から一度サウナバスに乗ってみたかった筆者。
この機会にサウナバスのサウナを体験すべく、イベント当日に神馬の湯へ行ってきました。

今回の記事ではサウナバスがどんな感じだったのかを伝えしていきます。

サウナバス(神馬の湯 体験記)

筆者が神馬の湯を訪れたのは3月22日の夜19時ごろ。
到着した神馬の湯の建物近くには、ビニールシートで覆われた一角がありました。

ビニールシートの上の方からちらっと見えたのがバスの車体の上の方。
サウナバスはビニールシートで覆われた中に停車していました。

イベント中のサウナバスは1日5回開催。
各回2時間で、定員は10名。
料金は22日(金)が5000円で、23日(土)が5500円(サバスセットとして、入館料、タオルセット、館内着、ペットボトル水1本込み)。

イベントデーであることや、夜に足を運んでいることから、サウナバスが定員に達していないか心配でしたが、最終の20時~22時の回に空きがあったので、無事に利用の権利を手にすることができました。

サウナバスの利用時間になるまでは、館内の岩盤浴エリア「岩盤処 満願」に滞在。
3周年イベントの内容の1つとして熱波師の方によるアウフグースも開催されており、19時30分からロウリュウ岩盤浴室にて行われたアウフグースに参加しました。
熱波師の方は回転させたり飛ばしたりとタオルを自由自在に操ってパフォーマンスを繰り広げられており、たんに発汗するだけでなくショーとしても楽しむことができました。

さて、アウフグースを楽しんだ後は、ちょっと一息。
サウナバスの時間までクールダウンです。

20時になったので、ついにサウナバスの時間です。

フロントのすぐ隣にある通路を通って、ビニールシートで覆われていたゾーンの内部へ。
建物の外へ出ると、そこにはサウナバスが停車していました。

バスの前の方のドアのすぐ側には「サバスのりば」と書かれたバス停も。

バスの近くには、サウナマット置き場や水分補給用のウォーターサーバーも用意されていました。

そして、サウナに必要不可欠といっても過言ではない「水風呂」
3~4人くらいは十分同時に入れるサイズの水風呂も設けられていました。
足を伸ばすなどしなければ6人くらいは入れそうです。

実は、先ほどアウフグースを体験した後で気になったことが1つありました。
サウナバスを利用する人は水着着用(持参)が求められていたのですが、アウフグースを体験したこともあり岩盤浴で着用していた館内着はすでに汗だくの状態。
わざわざ水着に着替えなくても、館内着のままサウナバスに入ってもいいのでは?

そう思ったのでスタッフさんに確認。

すると、当日急遽サウナバスを利用したい人など水着を持参していない人には、館内着でのサウナバス利用もOKとしているとのこと。
ただ、館内着では水風呂に入ることができないため、水風呂に入りたければ水着着用となるのだそうです。
※館内着だと水風呂は入れないが、岩盤処のクールルームで涼むことは可能

筆者は水風呂も体験したかったので、持参した水着を着用してサウナバスを利用しました。

サウナバスの入り口とは反対側には、リクライニングシートなどのイスが並び、外気浴を行うことができるようになっていました。

ビニールシートで囲われているため、他の利用者の目を気にせずに休憩できます。
一定のプライバシーが保たれているわけですね。

ただ、ビニールシートがあることで、リクライニングシートに座ると高台からの夜景があまり見えなかったのがちょっと残念。
神馬の湯の特徴の1つである高台からの濃尾平野のビューについては、サウナバスの中や浴場の露天風呂から楽しむことになりました。

さて、いよいよサウナバス内部へ。

バスの中は大きく2つのエリアに分かれており、サウナは車体の後方部分となっています。

車体の前方部分は、最前部が運転席。
通常のバスの乗客席部分にあたるスペースは、台やちょっとしたテーブル席がありました。

上の方を見ると、貼られていたサウナイキタイのグッズやサバスの広告が目に留まりました。

車体の後方へ。

車体の中央あたりにドアがあり、前方とは空間が仕切られています。
また、サウナ利用者は基本的にバスの車体の真ん中あたりにある乗降口からサウナ室へ入ります。

サウナのドアを開けると、まず目に入るのは木製の座席。
座席は中央を通路として、左右に分かれています。
2人掛けの席が片側3つずつ、奥には横一列にまたがるスペースがあります。

定員は各回10名とのことでしたが、座席の数だけでいえばもう少し入れそう。
ただ、水着でたくさんの汗をかく場所であることを考えると、ある程度は他の利用者との間隔を保ちたいところなので、定員としては妥当なところかもしれません。
2人掛けの座席は、できれば1人で座れると嬉しいところ。

座席は基本的に高めの位置に設けられています。
そのため、通常のバスの座席に座る時と比べると、天井がかなり近いです。
このあたり、高い位置ほど熱くなることを意識してのことでしょうか。
高さが一番あるのは2列目の座席でした。

ちなみに、奥のスペースは大人が寝転がれるほどの横幅があります。
利用者が少ない時は、サウナで寝転がる、という体験もやろうと思えばできそうです。

サウナ室内は木製になっている個所は多いのですが、ネジの金具が出ている個所があるので、少し注意が必要。
金具が熱を帯びているため、うっかり触れてしまうと熱いです。

さて、サウナ室内の前方にはサウナストーブが設置されています。

サウナストーンがぎっしり詰まった、なかなか大きめのサウナストーブ。
薪ストーブのため、炉の中で薪が燃えています。

サウナはバスの車体の方向部分だけとはいえ、それなりの広さがあるので、十分に空間を温めるには大きいストーブが必要なのかもしれません。

なお、サウナ室のドア付近に温度計と湿度計があり、筆者が体験中は温度が最大75℃ほどまで上がり、湿度は60%ほどでした。

バスを外側から見てみると、バスの車体から煙が出ていました。

煙突は薪ストーブには付きもの。
煙が出ているということは、このサウナバスには薪ストーブが使われていることを表しているといえるでしょう。

さて、サウナバスのサウナストーブはロウリュウを行うことが可能
桶と柄杓が用意されており、桶の水を柄杓を使ってかけることでセルフロウリュウを行えました。

そして、ロウリュウを行う方法がもう1つあります。
それは降車ボタンを押すこと。

バスでは次の停留所で止まってほしい時に押す降車ボタンがありますよね。
サウナバスの中にも降車ボタンのようなボタンが設置されているのですが、押すタイミングはロウリュウをしたいとき。

ボタンを押すとサウナストーブの上部からストーブに向けて水が注がれます
ボタンを押すことで注がれる水はそれほど多くはないので、比較的まろやかなロウリュウが味わえます。
ロウリュウ初心者の方などは、ボタンを押したロウリュウがちょうど良いかもしれません。

筆者がサウナバスを利用した回は参加者が少なかったため、サウナを楽しみつつ、バスの中を細かく見て回ることができました。
また、ロウリュウもかなり自由にやらせていただくことができました。

それなりの水をサウナストーブにかけると、体感温度はかなり上がります。
排気口が車体の一番奥のスペースの上にあったため、ストーブからは遠いですが奥のスペースが熱さを一番体感できる場所ではないでしょうか。

バスの中は思っていたよりは広く感じましたが、それでもあまり室内を移動しやすいというわけではなかったので、利用者が多いと窮屈に感じる可能性はあると思います。
とはいえ、利用者が1人2人だと広すぎて贅沢すぎる感がある気もします。
そういったところを考えると、利用者的には2時間を仲間内の5人くらいで利用できると、かなり楽しめる印象です。

一度体験したことである程度は勝手がわかったので、また機会があればサウナバスを利用してみたいと思います。