岩盤浴で見かけるあの枕、名前知ってる?
岩盤浴では、施設や店舗あるいは施設内エリアごとに様々な種類の枕を見かけます。
かまぼこ型の木の枕、ウレタンのような素材で作られたスポンジ状枕、岩盤床と同様の石の枕などなど。
それぞれの枕に特徴があるため、人によっては好き嫌いが分かれるところかもしれません。
さて、そんな岩盤浴でよく見かける上の写真の枕。
皆さん、何という名前の枕か知っていますか?
ラタン~家具などでよく見かけるアレ~
写真の枕のように、細い蔓が編み込むようにして作られた物は枕以外でも見かけることありませんか?
例えば、カバン。
例えば、イス。
あるいは寝具。
このように、岩盤浴に使われている枕と同様の細工をして作られている物が、私たちの身の回りには結構ありますよね。
これらの素材に使われているのは「ラタン」という植物です。
「ラタン」は東南アジアの熱帯雨林などに自生するヤシ科の蔓植物の総称で、弾力性があるので曲がりに強く様々な用途で利用されています。
家具などに使われることが多く、ラタンで作られたイスやベッドは通気性がよいため涼しく快適に利用できます。
また、素材が強靭なため、頑丈なのも特徴です。
ラタンの家具が多い空間は、東南アジアのようなエキゾチックな雰囲気になりますよね。
正解は籐枕・籠枕
見出しで答えを書いてしまいましたが、岩盤浴でよく使われる写真の枕は「籐枕(とうまくら)」または「籠枕(かごまくら)」と言います。
「籐枕」「籠枕」は、竹や籐を籠の目のような形に編み込んで作られた枕のこと。
中が空洞になっているため通気性がよく涼しいため、暑くなる夏の季節に用いられることが多い枕です。
「籐(とう)」とは「ラタン」のこと。
日本では「籐」と呼ばれていて、「ラタン」は英名です。
高温多湿で汗をかきやすい環境になっている岩盤浴室では、通気性の良い枕を使うというのは重要なポイントですね。
また、中が空洞になっているためクッション性があり、あまり固くないので頭の乗せ心地も良いです。
ちなみに、籐枕(籠枕)は、岩盤浴限定で使われているものではありません。
楽天市場やAmazonなどのネットショップでも販売されているので、自宅で使ってみたいという方はチェックしてみてはどうでしょうか。