岩盤浴のコミックコーナーにあるマンガはどうやって揃えているの?
コミックコーナーの本はどこから?
スーパー銭湯の岩盤浴の休憩スペースなどには、コミックコーナーが設けられていることが珍しくありません。
「マンガはこどもが読むもの」として大人が敬遠する時代はとうの昔に終わっており、今やマンガは老若男女問わず楽しめる娯楽の1つ。
マンガは1冊読み終えるまでに数十分の時間を要することもあって、店舗滞在時間を伸ばすための重要アイテムとなっています。
あなたが足を運ぶ岩盤浴にも、たくさんの本棚が並んでいませんか?
筆者自身、コミックコーナーのある岩盤浴を好んで足を運んでおり、多くの冊数が揃っている方が嬉しいです。
冊数が多いと読みたいタイトルが用意されている確率は高くなりますからね。
ところで、温浴施設はどうやってたくさんのマンガを揃えているのでしょうか?
マンガの冊数は店舗によって様々ですが、力を入れている店舗では数千~数万冊のレベルで取り揃えられています。
また、とにかく数を揃えさえすればよいものではありません。
利用者層が広ければ、男女や各世代に人気のあるタイトルを網羅する必要があります。
そして、オープン時に一回揃えてしまえば終わりというものでもありません。
何度足を運んでも同じ本しか用意されていなければお客さんに飽きられてしまうため、最新刊の追加やタイトルの入れ替えも必要です。
さらには、盗難にあったりボロボロになったことで、抜けてしまったタイトルや巻を埋める必要もあります。
個人が趣味で好きなマンガを自室の本棚に集めるのとはわけが違うので、コミックコーナーを作るというのはかなり大変そうですよね。
では、温浴施設ではどのようにしてコミックコーナーを用意しているのでしょう。
実はそういった温浴施設などの店舗のコミックコーナー設置をサポートするサービスが存在しているのです。
法人向けのコミックコーナー導入支援サービス
コミックコーナーの需要は、岩盤浴のある温浴施設に限った話ではありません。
様々な場所でコミックコーナーは設けられています。
例えば、医療機関や美容室など待合室のある場所では、待っているお客さんの暇つぶしとしてマンガが設置されていることは珍しくありません。
ホテルやスポーツクラブ、遊技施設のような共用の休憩スペースのある場所でも、マンガを読みながら休憩できるようになっていたりします。
温浴施設においても、岩盤浴の休憩時間や同伴者の待ち時間など、マンガを読みたい時間が発生するためコミックコーナーの需要があるわけですよね。
需要があれば、それをケアする事業を展開する企業が存在しているもの。
日本国内ではいくつかの企業が、コミックコーナーの導入を支援する事業を行っています。
そして、各施設・店舗のコミックコーナーは、導入支援サービスを利用することで用意されているケースが少なくありません。
コミックコーナーの導入支援を展開する企業は、大量のマンガを取り扱う事業を行っている場合が多いです。
例えば、中古書籍販売を展開する企業などがこの事業を行っています。
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コミックコーナーの導入支援サービスの内容は企業によって異なりますが、「一定量のマンガの納品」「タイトルリスト作成」「最新刊・欠品の補充」といったものは多くの企業のサービスで謳われています。
コミックコーナーの導入や運用で障害となる問題点のケアを含めてサービスが行われているのため、温浴施設などはこのようなサービスを利用することでコミックコーナーを設置しやすくなっているのです。
「購入」か「レンタル」で違うコミックコーナーの特徴
コミックコーナー導入支援サービスでは、各導入店舗が本を「購入」するものと「レンタル」するものがあります。
本を購入する場合は、本は店舗の所有物となります。
レンタルの場合は、本はサービス展開企業の所有物を一時的にサービス利用店舗に貸し出している状態です。
コミックコーナーを設けた店舗がどちらの方法でマンガを用意しているかによって、その店舗のコミックコーナーの特徴が変わってきます。
本棚に並ぶタイトルを定期的に入れ替えているコミックコーナーを見たことはありませんか?
定期的にタイトルを入れ替えている店舗の本はレンタルである可能性が高いです。
レンタルしていた本を返却して別の本をレンタルすることで、タイトルの入れ替えを行うことができます。
本を購入している場合、本棚から外すタイトルを売ったり、別の場所に保管する必要があるので、タイトルの入れ替えについてはハードルが高くなります。また、新しく本棚に並べる本も新たに購入する必要がありますよね。
レンタル本で構成されているコミックコーナーは入れ替えをしやすい面があります。
そのため、本棚の設置場所が限られており、かつ利用者に飽きられないようにしたい店舗では、本をレンタルする形でコミックコーナーを設けているのです。
次に、あるタイトルの最新刊が販売開始後しばらく経ってから並ぶコミックコーナーを見たことはありませんか?
これもレンタル本のコミックコーナーの特徴です。
最新の本は発売日と同時にレンタルをすることはできません。
販売開始から一定期間経たないと、レンタルをしてはいけないルールになっています。
もちろんこのルールは、本をレンタルする形でコミックコーナー導入支援サービスを行う企業も守らなくてはなりません。
そのため、あるタイトルの最新刊が販売されたとしても、レンタルの解禁日になるまでは各店舗に納品することができないのです。
本のレンタル解禁は発売1か月後です。
つまり、発売から1か月くらいしてからコミックコーナーに最新刊が設置される場合はレンタルしている可能性が高いわけです。
なお、最新刊をキッチリと揃えるかどうかは店舗の方針なので、発売日に最新刊が設置されない=レンタル本であるとは限りません。
本を大切に扱おう
温浴施設のコミックコーナーは、企業のサービスを使うことで導入・維持されていることを紹介しました。
こういったサービスを各店舗が利用していることを知ると、コミックコーナーの見え方も変わってくるのではないでしょうか?
本棚のすぐそばで「本はキレイに使いましょう」「読み終えたら元の位置に戻しましょう」といった注意書きを目にすることもあるかと思います。
店舗が買った本を大切に扱ってほしいと思うのは当然です。
レンタル本の場合は、それ以上に大切に扱ってほしいかもしれません。
利用者が自分の物ではないコミックコーナーの本を大切に扱うのは当然のことですが、コミックコーナーの裏側を知ると、本を大切に扱わなくてはならない意識がより強くなる気がしますよね。