キャナルリゾート(名古屋市)の岩盤浴とラウンジはまさに都会の人気リゾート
愛知県名古屋市にある「Canal Resort(キャナルリゾート)」(以下、「キャナルリゾート」と表記)。
日本の三大都市である名古屋にありながら、海外リゾートの雰囲気を味わえる温浴施設です。
キャナルリゾートの温泉の泉質は、保湿効果が高く、湯冷めしにくいことが特徴の「ナトリウム・塩化物温泉」。
単純温泉が多い名古屋南部地域では珍しいとのことです。
源泉温度48.8℃の高温泉であり、キャナルリゾートのウェブサイトでは「48.8℃の奇跡」というキャッチフレーズもみられます。
内湯や露天風呂で様々な浴槽が用意されており、サウナではロウリュウの体験も可能です。
お風呂のほか、ボディケアをはじめとするリラクゼーションや、人気店とのコラボメニューが豊富に用意されたフードコートスタイルの食事ゾーンといった楽しみも。
そして岩盤浴好きが最も注目したいのが岩盤浴ゾーン「TERA SPA(てらすぱ)」。
6種類のバラエディに富んだ岩盤浴エリアが楽しめます。
さらに岩盤浴利用者には「キャナルラウンジ」という3フロアにまたがる大型休憩ラウンジも無料開放されるのです。
今回の記事では筆者の体験をもとに、キャナルリゾートを岩盤浴ゾーン「TERA SPA」と「キャナルラウンジ」を中心に紹介していきます。
キャナルリゾートのシステム
名古屋港と都心を結ぶ中川運河沿いにあるキャナルリゾート。
平面・立体あわせて約340台の無料駐車場があるため車で訪れることが十分可能です。
また、金山駅などから無料シャトルバスが通っており、電車を利用して足を運ぶこともできます。
敷地内に入ると、まず目につくのがヤシの木のような植物と動物のオブジェが散りばめられた水場。
都会から一線を画す雰囲気づくりを感じさせます。
建物入り口に入るまでに通る通路も南国感がありました。
建物内に入ったら、まずは靴を靴箱ロッカーへ。
靴箱ロッカーのキーはリストバンドになっており、そのリストバンドには丸いタグが付いています。
靴をロッカーに入れたら券売機へ。
岩盤浴を利用する場合は、岩盤浴利用込みのチケットを購入します。
ちなみに、発券にあたってリストバンドのタグをセンサーにかざす必要があります。
発券を終えたら、回転バーの入場ゲートへ。
ゲートのセンサーにリストバンドのタグをかざすとバーを回せるようになるので、ゲートを通って入館です。
ゲートを通ったら、受付カウンターへ行きます。
ここで岩盤浴セットを受け取ります。
岩盤浴セットを受け取る際にもリストバンドのタグをセンサーにかざします。
岩盤浴セットは岩盤浴着、フェイスタオル、バスタオル、マットタオルが入っています。
岩盤浴着は男性が紫、女性がピンク、子ども用には緑や黄色もあります。
岩盤浴着を受け取ったら、食事ゾーンを抜けた先にある浴場の脱衣所で着替え、岩盤浴エリアに向かいましょう。
もちろん、先に温泉に入ってもOKです。
ここで靴箱ロッカーのリストバンドについて補足します。
靴箱ロッカーのリストバンドは入退館を含め、館内のサービスを利用する際に使用します。
そして、退館時にタグに記録された利用サービス分の料金を、自動精算機にて一括精算します。
退館時についても触れておきましょう。
岩盤浴セットは、受付カウンターの近くにあるボックスに、浴着やタオル、袋を分別して返却します。
その後、自動精算機へ行き、利用サービス分の支払いを行います。
精算を終えたら、退場ゲートへ。
入場時と同様に、ゲートのセンサーにリストバンドのタグをかざすとバーが回るようになります。
ゲートを通ったら、靴箱から靴を出して退館です。
キャナルリゾートの岩盤浴「TERA SPA」
キャナルリゾートの岩盤浴エリア「TERA SPA(てらすぱ)」。
TERA SPAは館内の入場ゲートのすぐそばに入り口があります。
入り口を入ってまず目に入るのが休憩ラウンジ。
20機ほどのテレビ付きリクライニングシートが並びます。
飲み物を入れる冷蔵庫も設置されています。
一般的な四角い透明ガラスの冷蔵庫のほか、ペットボトルを一つずつ入れるタイプの鍵付き冷蔵庫もありました。
休憩ラウンジの一角にはコミックが並ぶ本棚も。
また、マガジンラックには雑誌も設置されています。
館内には16500冊以上の書籍が用意されているとのことで、TERA SPAの休憩ラウンジには5000冊以上が並んでいます。
入り口を入って左手側には、畳の休憩スペースもあります。
このスペースの一角には2つのテントが設置されており、そのテントを半個室の休憩シートのように使うことができます。
エリアの壁際の大半は透明ガラスとなっており、外の景色を眺めることが可能な造り。
外の景色として一番目に入るのが、観葉植物がたくさん設置されたテラスです。
テラスにはイスやハンモックが設置されています。
床は芝になっており、植物によって緑が豊富に取り入れられた雰囲気となっています。
ちなみに、2021年11月現在ではテラスの目の前の敷地で何かの工事が行われているらしく、テラスから見える景色は工事ビューとなっています。
TERA SPA内にの岩盤浴エリアは大きく6種類。
入り口から最も近くにあるのが「煌(きら)てらす」。
十角形の形をしたクールルームです。
天井から雪に見立てた氷を降らせる演出があり、室内の中央には氷の山ができていました。
室内は青いライトで照らされており、その雰囲気がヒンヤリとした印象を強くしているように感じます。
タイルの腰掛があり、腰掛にはゴムのマットが敷かれていました。
天井を見上げると雪だるまのイラストが描かれています。
2018年のリニューアルで登場したのが「森(もり)てらす」。
TERA SPAの休憩エリアにあるドアを開けると、森エリアに入ることができます。
温度は約43℃。
ロスト状のエリアになっており、一階部分には6つの半個室岩盤スペースが用意されています。
2階は雑魚寝ができるような開放的なスペースで、暖かい床のほかハンモックなども設置されていました。
ちなみに、森エリアは1つの部屋というよりは、その他の岩盤浴エリアへと続く通路やロビーのような空間も兼ねています。
エリア内には各岩盤浴エリアの温度表示が設置されていました。
蜂の巣穴型岩盤浴「讃(さん)てらす」。
温度は約47℃。
蜂の巣のような六角形の半個室ボックスの岩盤浴スペースが用意されています。
9つのボックスが上下2段に分かれて配置されています。
ボックスの奥には照明があるので、頭の位置は明るめです。
2階建てになった岩盤浴「香(こう)てらす」。
1階は洞穴のような半個室岩盤浴が6つ、2階はロフトのような空間で10床ほど用意されています。
湿度は約50℃、室内の湿度計で湿度は約55%でした。
2階は天井が低いところもあるので、大人が立ち上がる際は注意が必要です。
全体的に明るめの岩盤浴「光(ひかり)てらす」。
窓から光が差し込みやすい空間となっています。
温度は約53℃。
岩塩や溶岩石の砂利状床が、窓側に10床、通路側8床の岩盤床あります。
オリエンタルな雰囲気が特徴の「夕(ゆう)てらす」。
空間内の壁のほとんどが窓ガラスとなっており、外の光が差し込みやすい特徴があります。
温度は約49℃。
内側10床、窓際18床の板状岩盤ベッドが用意されています。
ちなみに、岩盤浴の休憩ラウンジから森てらすに入ると、奥の方に位置する夕てらすまで温かい空間が続きます。
また、岩盤浴エリアは後述するキャナルラウンジへの通り道ともなっています。
岩盤浴利用者が使える「キャナルラウンジ」
キャナルリゾートの岩盤浴「TERA SPA」の利用者は「キャナルラウンジ」というくつろぎ空間を利用できます。
特徴はその広さ。
3フロアある建物がまるっとキャナルラウンジとなっているのです。
キャナルラウンジはTERA SPAの奥、「夕てらす」を通った先にあります。
夕てらすから続く通路の先にある自動ドアを開けると、そこには様々なくつろぎスペースが用意された空間が広がっています。
自動ドアのすぐ近くにはコミックなどの書籍が並んだ本棚。
約11000冊が用意されています。
1階フロアには長イスが四角形に並んだ空間や、オシャレな腰掛ソファがあり、奥は女性専用エリアや喫煙所になっています。
外に出られるテラスもあり、岩盤浴の休憩ラウンジと同様にイスなどが設置され、観葉植物もたくさん。
床は木の板になっており、岩盤浴の休憩ラウンジのテラスとは少しテイストの違いを感じます。
2階フロアはペアシートが多めの空間。
中央には2人区切りになった寝ころびスペース、景色を眺めやすい窓際は窓向きに座れるペアシートが並んでいます。
このフロアには有料の完全指定席シート「プライオリティシート」も用意されており、VOD(ビデオオンデマンド)を楽しんだり、足つぼマッサージを受けることもできるそうです。
3階フロアは様々な形のソファ、シートが並ぶエリア。
中央には円形のソファシートスペース、窓際にはテレビ付きのソファシートなど、ゆったりと過ごせる空間となっています。
岩盤浴エリアを設けるスーパー銭湯が増えている昨今。
岩盤浴利用者が利用できるラウンジスペースを用意している店舗は珍しくはありません。
ただ、1棟3フロアにまたがる広大なスペースが用意されていることは稀。
岩盤浴利用者だけに開放された空間のため、キャナルリゾートのキャナルラウンジの充実度はかなりのものがあります。
まさに都会のリゾート
キャナルリゾートは都会である名古屋市にありながら、名前の通りリゾート感のある温浴施設となっています。
南国風の緑も多く、各所に設置された動物のオブジェなどもあって、海外の雰囲気も感じさせます。
そんなキャナルリゾートの中にある岩盤浴「TERA SPA」。
6つのエリアに用意された岩盤床は、砂利状のものプレート状のもの、蜂の巣型のボックスや洞穴型の空間、ロフト、半個室型など様々。
また、森てらすを入り口とした岩盤浴エリアは全体が温かい空間となっており、その中には座って過ごせるスペースも設けられています。
腰掛に座って本を読みながら過ごしている人もみられました。
岩盤床の上で寝転がらなくても、岩盤浴エリア内で過ごすだけで一定の発汗が期待できると思います。
場所やスタイルを変えながら発汗に励めるので、飽きが少なく長居できそうです。
さらにはキャナルラウンジという広いラウンジスペースも用意されているため、ラウンジを利用すると岩盤浴を忘れてゆったりくつろいでしまう可能性もありそうです。
用意されている書籍は16500冊以上で、メジャーなタイトルはそろっている印象。
加えて、館内のWi-Fiを使うことで利用できる電子書籍も用意されており、スマホなどを使うことで約20000冊の電子書籍を楽しめるとのことでした。
そんな充実したサービスを味わえるということもあって人気の高さも感じます。
筆者は祝日のお昼前に足を運んだのですが、すでに多くの利用者がTERA SPAやキャナルラウンジに滞在。
タイミングが悪いと岩盤床がすべて埋まっていたり、ラウンジのシートが空いていない状態のことも。
とくにキャナルラウンジにある窓際の眺めの良いシートは競争率が高そうです。
それだけ、キャナルリゾートを気に入っている人がたくさんいるということですね。
ちなみに、岩盤浴エリア以外の温活にも注目で、お風呂のサウナではロウリュウが開催されます。
ロウリュウの時間になると多くの人がサウナ室に集まる様子が見られ、こちらも人気の高さを感じます。
体感温度はなかなかのもので、ロウリュウ好きは注目ですね。
都会でリゾート感が味わえる人気の温浴施設「キャナルリゾート」。
ぜひ一度、体験してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、人気施設のため、時間に余裕がある日に足を運ぶのがおススメです。
※本記事の掲載情報は体験当時(2021年11月3日時点)のものです。最新の情報はキャナルリゾート[公式サイト] をご確認ください。
■体験者:35歳男性