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2022年のお盆休みも終わってしまいましたね。
皆さんはいかがお過ごしでしたか?

筆者は2022年のお盆の時期に2度、熱波師によるアウフグースを体験しました。

サウナブームと言われる昨今。
熱波師やアウフグースという言葉は耳にする機会が多くなってきました。

しかし、熱波師によるアウフグースが行われているのは、ブームの先端を走るごく一部のサウナやスーパー銭湯。

筆者の生活圏内では、定期的にロウリュウを体験できる店舗はありますが、「熱波師」による「アウフグース」を体験できる機会はほとんどありませんでした。
アウフグースの開催があっても、予定が合わずに泣く泣く諦めることも。
これまで、アウフグースとは縁がなかったんですよね。

そんな中での2022年8月。
ついに、熱波師の方によるアウフグースを初めて味わうことができました。
しかも2回。

大垣市のスパ銭でお盆に熱波師イベント

2022年8月。
大垣市内の2つのスーパー銭湯で、熱波師によるアウフグースイベントが開催されました。

1つは大垣天然温泉 湯の城。
オープン6周年記念イベントの1つとして、プロ熱波師の鮭山未菜美さんによるアウフグースが開催されました。

イベントが行われたのは岩盤浴エリアであるヒーリングサロン癒の城の炎龍の間。
開催時刻30分前の館内アナウンスが流れた途端にイベント参加者が列を作り、あっという間に参加上限に達してしまう盛況ぶりでした。

筆者の参加回では、飛行機内をコンセプトとしたプログラムを実施。
キャビンアテンダントに扮した鮭山さんによる熱波パフォーマンスが行われました。

もう1つは天然温泉コロナの湯 大垣店。
アウフの日として、岐阜県初のアウフギーサー・サたつさんによるアウフグースが開催されました。

イベントが行われたのは男性浴場内の高温サウナ。
イベント直前に換気も兼ねて入り口が開放されたサウナ室へ続々と参加者が入っていき、室内は満席となっていました。

筆者の参加回では、夏の時期にピッタリのお祭りをイメージしたプログラムを実施。
法被を着たサたつさんによる熱波パフォーマンスが行われました。

そもそもアウフグースって何?

突然ですが、アウフグースって何なのでしょう?

サウナ室内でのイベントといえばロウリュウを思い浮かべる方は少なくないと思います。
そのため、ロウリュウとは何が違うの?という疑問が出てきますよね。

まずはロウリュウ(ロウリュ)が何かをおさらいしましょう。

ロウリュウとは、サウナストーブに水をかけて熱い蒸気を発生させることで体感温度を上げる、フィンランド発祥の温浴です。
サウナで発生させた熱い蒸気のことを指す場合もあります。

そんなロウリュ。
日本では「ロウリュウサービス」として、タオルやうちわ、サーキュレーターなどを使ってサウナ室内にいる人に熱波(熱い風)を浴びせるサービスを行う店舗が多々あります。
ただ、厳密なところを言うと、フィンランドのロウリュウには熱波を浴びせる習慣はありません。

では、熱波を浴びせる習慣はどこから来たのか?
それが「アウフグース」に繋がるのです。

アウフグースとはサウナ室内に発生した熱い蒸気をタオルなどで拡散させ、サウナ室内にいる人に熱波を浴びせるドイツ発祥のサービスです。
熱波を浴びせる役割を担う人のことをアウフギーサーと呼びます。
アウフギーサーによるパフォーマンスを楽しむ側面もあり、エンターテイメント性のあるものとなっていることが特徴です。

ちなみに、日本ではアウフギーサーのことを熱波師と呼びます。

つまり、サウナストーブに水をかけて蒸気を発生させることが「ロウリュウ」ロウリュウによる熱波を参加者に浴びせるサービスが「アウフグース」ということですね。
そして、日本で行われているロウリュウはアウフグースの意味合いを含んでいることが珍しくありません。

ここが違った!熱波師のアウフグース

筆者は今回、プロ・専門で活動されている熱波師の方のアウフグースを初めて体験しました。

これまでアウフグーススタイルのロウリュウは何度も体験しています。

ただ、過去に体験したことのあるアウフグースは、「浴びせられる熱波の熱さにとにかく耐える」ものがほとんど。
じゃんけん大会やクイズといった企画を取り入れたものもありましたが、熱波師にスポットが当たったものはありませんでした。

「熱波師・〇〇さんによるアウフグース」のような、熱波師さんが主となるものは今回が初めて。

そして、そこで体験したものは、これまでに見たことのないアウフグースやロウリュウでした。

そう感じた最大の理由は、熱波師の方のパフォーマンスのすばらしさです。

熱波師のマストアイテムであるタオル。
そのタオルを使った一朝一夕ではマスターできないタオル捌きに魅了されました。

参加者に熱波を浴びせる扇ぎ方のバリエーション。
タオルを放り投げてキャッチしたり、タオルを縦にグルグルと回したり。
文章で説明するのは難しいのですが、曲芸としてとにかく凄かったです。

また、飛行機内であったり、お祭りであったりと、参加者を楽しませるための演出を用意されていたことも印象的。
演出によって、エンターテイメントとしてのクオリティも高いものとなっていると感じました。
しかも、お客さんを飽きさせないために、熱波師の方は複数のレパートリーを持っているそうです。

さすがプロ。
熱波師の方って一種のエンターテイナーですね。

アウフグースは熱いサウナの中で行うので、参加者としても熱さに耐えながらの参加になるもの。
その中で熱波師の方がパフォーマンスをしてくれると、熱さを忘れて見入ってしまう部分があります。

熱さを感じながら熱波師のパフォーマンスも楽しむ。
熱波師の方の活動は、私たちにサウナの新しい楽しみ方を与えてくれそうですね。