サロンで見かけるホットストーンセラピーとは?【期待の効果や自宅でのやり方】
熱せられた石を使って体を温めるものと言えば何でしょう?
当サイトを訪れた方であれば「岩盤浴」と答える方が多いかと思います。
もちろん、その答えは間違っていないのですが、岩盤浴以外にも答えとして当てはまるものが存在します。
それは、ホットストーンセラピーです。
ホットストーンセラピーとは
ホットストーンセラピーは、温められた丸石を使って行われる一種の温熱療法です。
和訳では石熱療法とも言われます。
現在主流のストーンセラピーは、1990年代にアメリカのメアリー・ネルソン氏によって、ネイティブアメリカで行われていた民間療法をもとにして開発されました。
アメリカのセレブの間で流行したことで、世界中に広まっていったとされています。
現在は、日本でもホットストーンセラピーをメニューに用意しているマッサージ・エステサロンも少なくありません。
(メニューの名称は各店舗によって異なる場合があります)
丸石として使用される代表的な石は、長時間温度を保ちやすいと言われる玄武岩です。
熱いお湯に浸して45℃~50度ほどに温めた玄武岩の丸石を施術に使用します。
ホットストーンセラピーの主な施術内容は、片手で持つことができるサイズの丸石を使って体の各部を温めたり揉みほぐすこと。
画像のように、被施術者に丸石を持たせる・体の各部に乗せる(下に敷く)。
小さなサイズのストーンを足の指に挟むこともあります。
また、施術者が丸石を手に持って、被施術者の体の各部をほぐしていきます。
オイルが使われることも一般的で、オイルトリートメントを施すことや、アロマオイルの香りを使ったアロマセラピーが行われる場合もあります。
温めた丸石によって体が芯から温められるとともに、マッサージによって疲れをとることでリラックスが促されるのがホットストーンセラピーなのです。
期待される効果とは
ホットストーンセラピーでは、温められた石によって体が心から温められます。
体が温まることで、血行の促進や代謝の向上が期待されます。
発汗も促進されるため、老廃物の排出にもつながっていきます。
血行促進や代謝向上によって体質が改善することで、むくみ・冷え症・肩こり・腰痛・眼精疲労などの解消にも繋がると言われています。
一方で、ストレスの解消・自律神経の乱れの改善といった、精神的な面への影響を与えるリラックス・ヒーリング効果も期待されています。
ちなみに、ホットストーンセラピーは岩盤浴に近い要素もあることから、期待される効果が似ていると言われます。
自宅でもできるホットストーンセラピー
マッサージ店やエステサロンで体験することが一般的なホットストーンセラピーですが、自宅で行うことも不可能ではありません。
しっかりとマッサージをしてもらうのであれば専門家の協力も必要となってきます。
しかし、体に石を乗せて温まるだけのような個人的な楽しみ方をするにあたっては、そこまで難しいことでもないのです。
まず、ストーンは通販サイトなどで販売されています。
石を温める際には、熱めのお湯を入れた大きめの桶やボウルなどにストーンを浸けて、フタをした状態で数十分置いておきます。
石が温まったら、冷めてしまわないうちにホットストーンセラピーを始めましょう。
もし、石が熱くなりすぎてしまった場合は、常温のまましばらく置いて冷ましたり、接触部にタオルなどを挟んで調節しましょう。
ちなみに、ストーンセラピー用のウォーマー(石を温める専用道具)も販売されているので、石と一緒に用意する方がいいかもしれませんね。
ちなみに、ホットストーンセラピーに詳しくなると個人的に楽しむのではなく「開業したい!」という方も出てくるでしょう。
ホットストーンセラピー自体は大掛かりな設備を必要としないため、比較的費用を抑えた小規模の開業も可能です。
一般社団法人日本ホットストーンセラピー協会などが、ホットストーンセラピーの専門家を育てるための講座を開催しています。
興味のある方はチェックしてみるといいかもしれません。
道具があれば個人で楽しむことも可能なホットストーンセラピー。
ただし、熱いお湯やストーンを扱う際には火傷の可能性もあるので、十分注意して行ってくださいね。