岩盤浴では湿度も重要!?汗のかきやすさは温度だけでは決まらない!
暑いと汗をかきやすそうだけど・・・
筆者はこれまでに愛知県・岐阜県を中心に10か所以上の岩盤浴を体験してきました。
温められた岩盤の上に寝転がって遠赤外線とマイナスイオンの作用によって発汗を促す温浴が岩盤浴。
経験上、どの岩盤浴を利用しても、体が温められて汗をかくことができています。
汗をかくなら、なるべく室温の高いところ。
そう思う方はいらっしゃると思います。
私も最初の頃は、室温が高めの方が汗がかきやすいと考えていました。
ただ、最近はあまりそうは感じていません。
いくつかの岩盤浴を体験するうちに、汗のかきやすさは室温だけでは決まらないことを体感したのです。
温度・湿度
施設または施設内の岩盤浴エリアごとに異なるのが温度・湿度です。
施設によっては、各岩盤浴の外側に電光掲示板があって温度表示がされていることもあります。
また、室内には温度計がある場合はほとんどです。
パッと見では、室温が高いほど暑さを感じるので汗をかきやすい気がしますね。
夏は汗をかきやすいですし、サウナは高温の室内で汗をかくもの。
私たちは温度が高いと暑さを感じて汗をかくことを体験的に知っています。
高い室温が汗をかくための要素の1つであることは確かです。
ただ、岩盤浴で45度と50度の室温の部屋があった場合、50度のほうが汗をかきやすいのかというと、そうとは限りません。
汗のかきやすさは湿度によっても変わります。
夏の暑い日の中でも、特に汗をかくのは蒸し暑い日ですよね。
湿度が高いと体内の熱が外に出るのを抑えられて、その分発汗が活発になります。
また、肌に適度の湿り気があると、発汗点が下がるため汗が出やすくなります。
さらに、湿度は遠赤外線の作用を高める性質があるため、岩盤浴では湿度が高いと温熱作用も高まります。
基本的に、汗をかきやすい環境というのは高温多湿。
なので、汗を大量にかきたいのなら、高温多湿の岩盤浴に入るほうが発汗が期待できることになります。
ただ、長時間高温多湿の環境にいると汗腺の疲弊などの原因になって、体にあまりよくありません。
また、湿度の高い環境は息苦しさを感じることもあります。
汗のかきやすい環境であるかどうかは大切なポイントの1つですが、一番重要なのは自分が無理なく滞在できる温度・湿度の岩盤浴を選ぶことです。
このように湿度は汗のかきやすさに大きく関係しています。
室温が45度と50度の岩盤浴でも、湿度の高い室温45度の岩盤浴と湿度の低い50度の岩盤浴であれば、前者の方が汗をかける可能性が高いのです。
ちなみに私の経験上では、室温を目立つように表示している施設はけっこうあるのですが、湿度を目立つように表示させているのはあまり見かけません。
室内に入ってみてジトっとした感覚がしたところで、「この部屋は湿度が高いのだな」と思うことが多いです。
汗のかきやすさは室温だけではわからないため、最近はまず一通りの岩盤浴エリアをチェックしています。
温度・湿度の両方を確認してから、どの岩盤浴から体験するのかを決めるようにしているのです。
室温は低いが汗をかけた岩盤浴
私がこれまでに体験した岩盤浴で、室温は高くないが思った以上に汗が出たと感じたのが、名東温泉 花しょうぶ「美汗房」の「爽流美房」です。
部屋の外で表示されていた温度表示は30度台中盤に設定されていました。
50度台、40度台の岩盤浴エリアもあったので、室温としては比較的低めです。
室温の高い他の岩盤エリアの体験の合間に小休止のつもりで入ったのですが、高めの湿度と敷き詰められた砂利石の温かさによって、かなりの汗が出てきました。
ここでの経験によって私は、「温度だけでは汗のかきやすさがわからない」ことを体感したのです。