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新型コロナウィルスの影響で、人の集まる場所ではマスクを着用している人の方が多い社会となりました。
マスク着用が当たり前のような状況になっているといっても過言ではないでしょう。

そんな中において、岩盤浴ではマスクを着用をすべきなのでしょうか?

今回は筆者の経験をもとにそのあたりについてお伝えしていきます。
※本記事は2020年6月28日に作成しています。

マスクは持参した方がよい

まず、岩盤浴施設へ足を運ぶ際にはマスクを着用していた方がよいです。

理由は入館時にマスク着用を求める店舗が多いから。

感染リスクを抑えるため、マスクを持っていない人の入館を断る方針で営業している場合が少なくありません。
各店舗の入り口や店舗のウェブサイトなどでは、感染症対策として実施していることが案内されています。

・・・とはいっても、実際はマスクを持っていないからといって入館拒否まではしないでしょ?
なんて思う方もいると思いますが、現状はその考えはしない方がよいでしょう。

筆者は、マスクを持っていなかった人が入館を断られている場面を実際に目にしており、店舗によっては対策を徹底しているのです。
もし、店舗で感染者が出たら営業できなってしまうことも考えられますから当然と言えば当然かもしれませんね。

入館を断れられないためにもマスクを着けて店舗に足を運ぶ方が賢明です。

岩盤浴ではマスク着用は求められない

入館時にマスク着用が求められるのだから、入館後もマスク着用が必要なのでは?と思いますよね。

筆者が足を運んだことのある岩盤浴付きのスーパー銭湯では、次のような形になっていました。

「お風呂、岩盤浴、食事処以外のエリアでは、マスクの着用を推奨」
※ある店舗の例になります。

岩盤浴はマスク着用の推奨エリアからは外れていたのです。
筆者が足を運んだ数店舗での話になりますが、岩盤浴内でマスクの着用を求めているケースは見たことがありません

ただ、岩盤浴エリア内の休憩スペースではマスク着用を推奨している店舗はありました。

マスク着用岩盤浴は汗と息苦しさが敵!?

マスク着用を求められないからといっても、多くの岩盤浴は他の利用者と同じ空間を共有します。
そのため、マスクを着用していた方がよい気がしますよね。

というわけで、試しにマスク着用したまま岩盤浴をしてみました。
※使ったマスクは風邪や花粉症用に市販されている一般的なマスクです。

まず、マスク着用を求められていないこともあってか、マスクをしたまま岩盤浴をしている人はほとんどいませんでした。
多くの利用者はマスクなしで利用しています。

マスクしていると少し周りから浮いているように感じるかもしれません。

マスクしたまま15分ほどの岩盤浴。
まず気になったのは、大量の汗がマスクの縁に溜まることです。

汗疹になっても嫌なので、こまめに汗を拭きとるが結構手間だと思いました。
また、マスクをしていると顔の汗を拭いづらいというのも面倒です。

時間が経つにつれてマスクが湿り、肌に密着してくるのも気になるところ。
息苦しさを防ぐため、マスクに型を付けて立体的にし、口とマスクの間に空間を作るようにして着用していたのですが、マスクが湿るにつれてどんどん口とマスクが密着していきました。
口とマスクが密着することで、息苦しく感じることも多くなってきます

結果、ストレスが多くなって途中からはマスクを外して岩盤浴を楽しむことにしました。
マスク着用の岩盤浴に慣れていないこともあるかもしれませんが、マスク着用の岩盤浴に良さは感じられずおススメはできないです。

熱中症のリスクがある

最近は、暑い日本の夏にマスクを着用することによる熱中症のリスクが話題になっています。

マスクを着用していると体温が上昇しやすくなります。
人の呼吸には体温調節の機能もあり、呼吸によって体内に冷えた空気を取り込むなどして熱を発散します。
しかし、マスクを着用していると、マスクの内側に温かい空気がこもってしまい体内の熱を発散しづらくなるので、体温の上昇につながるのです。

また、マスクによる加湿が喉の渇きを感じづらくする面もあります。
喉の渇きというのは水分補給の目安として重要な体の変化であり、喉が渇いたと感じるよりも前に水分補給をすることが望ましいといわれています。
しかし、マスクに口が覆われていると口まわりの湿度が高くなるため、喉の渇きに気づくことが遅れてしまいます。
水分補給のタイミングに気づかないまま、脱水症状が進んでしまう可能性があるのです。

このような理由から夏のマスク着用については、適宜マスクを外すことや、水分補給をこまめにとることなどが推奨されています。

岩盤浴は室温35~45℃前後、湿度60~80%ほどが一般的。
日本の夏の平均気温や湿度と比べても、岩盤浴は同等かそれ以上の高温多湿の空間です。

そのため、マスク着用での岩盤浴が熱中症のリスクを高めることは想像に難くないでしょう。

マスク着用以外の対策を心がけよう

筆者の体験や熱中症のリスクなどを考慮すると、「岩盤浴でマスク着用はしない方がよい」ということになります。

感染症にかからないよう自衛することは大切ですが、マスク着用で岩盤浴をしたことで熱中症など別の体調不良を起こしてしまうのは考えものです。

各店舗では感染症対策として様々な対応が行われています。
体温が高い人の入館拒否、アルコール消毒液の設置、こまめな清掃、岩盤浴ベッドや休憩用のイスの間引き等々、かなり気を使って営業されているのです。

私たち利用者側もソーシャルディスタンスを保つ、大声で会話をしない等の気を付けるべきことを意識しながら、岩盤浴を利用するべきでしょう。

もし、できるだけマスクを着用したいのなら、休憩エリアまでは着用して、岩盤浴室に入ったらマスクをとるのが良いかもしれませんね。

【追記 2022年2月5日】
本記事を最初に投稿した頃と比べ、最近では岩盤浴エリアでのマスク着用者が増え、店舗のルールとしてもマスク着用を求めるケースも増えてきました。
店舗や他の利用者とのトラブルを防ぐためにも、利用店舗の求めるマスク着用のルールに従って利用するように心がけていただきたいと思います。