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『テルマエ・ロマエ』

古代ローマ人が現代にタイムスリップし、日本のお風呂文化に触れるコメディマンガです。

マンガとしてのテルマエ・ロマエは2013年に完結し、コミックスは全6巻。
映画は2作品が作られており、2作目の『テルマエ・ロマエ II』は2014年4月から公開されました。

映画は超有名な俳優さんが多数出演したヒット作でもあるので、ご存じの方も多いでしょう。

30代の筆者としては結構最近の作品のイメージがあるのですが、2024年5月時点でコミックスの完結も2作目の映画の公開も10年以上前になるんですね。
個人的には現代の日本人を「平たい顔」と称していた印象が強いです(笑)。

さて、今回どうして10年以上前の作品について触れているのか。
その理由は、テルマエ・ロマエの続編となるマンガの1巻が2024年4月に発売されたからです。

そこで今回は、テルマエ・ロマエの続編である『続テルマエ・ロマエ』について取り上げます。

続テルマエ・ロマエ

続テルマエ・ロマエは、2024年5月時点で集英社のウェブマンガサイトである少年ジャンプ+にて連載されています。
2024年4月には第1巻が発売されました。

物語の舞台はテルマエ・ロマエの最終回から20年後。
主人公は前作に引き続き、古代ローマの浴場建築技師であるルシウスです。

現代日本のお風呂文化からヒントを得たことで浴場建築技師として名を馳せたルシウス。
しかし古代ローマでは時代の移り変わりとともに、ルシウスの重視する浴場文化とは異なる風潮が人気を集めるようになっていました。

そんな中でルシウスは、20年ぶりに現代日本にタイムスリップ。
日本の温泉からヒントを得て、古代ローマで託されたミッションをクリアしていきます。

1巻に目を通してみたのですが、とりあえず驚いたのが作中の時間経過。
テルマエ・ロマエ IIの公開から10年経つのか~と思っていたら、マンガの世界の中では20年が経っていました(笑)。

主人公のルシウスは「じじい」と言われる年齢になっており、息子のマリウスも働ける年齢に達しています。
ルシウスの家庭環境、抱える悩み・葛藤は前作とは異なっており、読み応えがありました。

また、1巻の時点では「いったい何が起きたのだろう?」と思う謎も存在しており、そのあたりが今後の物語にどう作用してくるのかは気になるところです。

ちなみに、続テルマエ・ロマエでは、日本のお風呂文化の中でも「温泉」にスポットが当てられているようで、ルシウスがタイムスリップによって訪れる場所は日本各地の温泉地となっていました。
そうしたところもあってか、登場する温泉地・温泉施設の解説が各話間のコラムに載せられています。

お風呂、温泉に興味のある方は必見のマンガではないでしょうか。